“ビール届かず悲鳴…”アサヒグループのシステム障害 影響続く 他社ビールに乗り換え検討の飲食店も
サイバー攻撃で発生した飲料大手アサヒグループのシステム障害、復旧のめどは立っていません。スーパーの売り場では商品が届かない事態も起きています。神奈川県にあるスーパー。システム障害の影響を心配する中、アサヒグループの製品が届きました。スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん「発泡酒なんかも欠品は?」発泡酒や一部のビールは、無事に届きました。しかし、驚きの事実が…。スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん「スーパードライ入ってないじゃん。発注したのに入荷がゼロになるのは、今までにはほぼなかった」注文したのに、肝心の「スーパードライ」の入荷はゼロ。仕入れ先の問屋も品不足で、配送が制限されたのです。スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん「きょう入ってくると思っていたものが、突然入荷がないと判明した。正直びっくり。早く安心したい」アサヒでは営業担当が手作業で注文の受け付けを始めていますが、発生から4日経っても、システム復旧のめどは立っていません。忙しくなる週末を前に、アサヒのビールを扱う飲食店からはこんな声が…。アサヒのビールを扱う飲食店「生ビールだけは、どうか途切れないで入荷してほしい」しかし、願ってばかりもいられません。全国展開のラーメン店「丸源ラーメン」は、アサヒのビールやソフトドリンクの在庫が切れ次第、当面は、サントリー、サッポロ、キリンの製品を提供するといいます。ある業界関係者は…。外食業界関係者「アサヒ以外のメーカーが営業を強化し始めたと聞く」さらに、先ほどのスーパーでは意外な影響も出ていました。スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん「こちらスドージャムという商品。アサヒと物流の拠点が一緒なので、(出荷が)止まっていますという連絡があった」物流コスト削減や人手不足対策として広がる「共同配送」の意外な弱点も出てきているのです。
サイバー攻撃によるシステム障害がいつまで続くのか、めどは立っていません。