米国株式市場=ナスダック・S&P500、終値の最高値更新 雇用統計に注目
米国株式市場は、ナスダックが続伸、S&P総合500種がほぼ横ばいで引けた。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は、ナスダックとS&P総合500種が終値ベースの最高値を更新した。米雇用統計の発表を控え、ハイテク株が引き続き買われた。
ダウ工業株30種は小幅下落した。
市場関係者は、連邦準備制度理事会(FRB)の政策担当者らによる明るいコメントも消化した。政策担当者2人はインフレ率はFRBの目標である2%に向かって低下し、雇用市場は「堅調」であるとの見方を示した。
6日に発表される米雇用統計など雇用関連指標に加え、米供給管理協会(ISM)サービス部門の統計にも注目が集まっている。
マーフィー・アンド・シルベストのシニア・ウェルス・アドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルティ氏は「市場はISMと雇用統計というビッグデータを待っている」と語った。
この日発表された10月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が37万2000件増の774万4000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は747万5000件だった。 もっと見る
CMEのフェドウォッチによると、市場は現在、17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が25ベーシスポイント(bp)の利下げを行う確率を約72%と予想している。
個別銘柄では、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabが1.3%上昇した。同社は年次カンファレンスで新人工知能(AI)モデルを発表した。
韓国関連株は下落した。韓国の尹錫悦大統領は3日夜に戒厳令を発令したが、その後解除する方針を発表した。 もっと見る
テスラ(TSLA.O), opens new tabは1.6%下落。中国乗用車協会(CPCA)が3日に発表したデータによると、テスラの中国製EVの11月販売台数は前年同月比4.3%減の7万8856台だった。 もっと見る
セールスフォース(CRM.N), opens new tabは決算を受けて引け後に約7%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は127億株。直近20営業日の平均は148億1000万株。
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