「バイクにサイドミラーを壊された」ケニアのタクシー運転手が語る事故と保険の現実【カンバ通信:第535回】

ジャンボ〜! ケニアのナイロビでタクシー運転手をしている、ケニア人(カンバ族)のチャオスだよ。

今回は、いつものポテトの話ではなく、ケニアの自動車保険についてお話ししようと思う。

実は先日、カンバ通信のリクエストボックスに、日本の読者の方からこんな質問が届いていた。

「バイクとの事故について記事を書かれましたが、ケニアでの自動車保険(併せてバイクの保険)はどのようになっているのでしょうか。御教示願います。」

質問を送ってくれて、どうもありがとう!

僕はナイロビでタクシー運転手をしているので、車の保険はとても大切な問題である。

まず、ケニアでは車を運転するために、有効な自動車保険に加入していなければならない。

もし保険に入らずに車を運転していたら、大変なことになる。

僕が知っている話では、罰金はなんと10万ケニアシリング(約12万円)にもなるという。

これは、とても大きな金額である。

だから、車を運転する人は保険のことをきちんと考えなければならないのだ。

・2つの自動車保険

さて、ケニアの自動車保険には、大きく分けて2つの種類がある。

ひとつは「Comprehensive Insurance(総合保険)」。

もうひとつは「Third Party Insurance(対人・対物賠償保険)」である。

この2つは、事故が起きたときの補償内容が違う。

まず、総合保険は、自分の車が事故で壊れてしまった場合にも、契約内容に応じて修理費用を補償してもらえる保険である。

一方、第三者向けの保険は、基本的に自分の車の修理費用までは補償してくれない。

つまり、事故で自分の車が壊れてしまったとき、どちらの保険に入っているかによって、大きな違いが出てくるのだ。

それから、事故が起きたときには、警察の対応も重要になる。

僕の知っている事故の手続きでは、まず警察が事故の状況を確認する。

そして、事故がどのように起きたのかを調べ、保険会社に提出するための書類を作成するのである。

その書類を保険会社に提出し、保険会社が事故の内容を確認する。

そして、補償の対象になると判断されれば、保険を使って車を修理することができる。

もちろん、実際にどこまで補償されるかは、加入している保険の内容によって違うよ。

・バイクの保険

では、バイクの場合はどうなのだろうか。

ケニアには、たくさんのバイクが走っている。

保険に入っているバイクもあるけれど、僕の見聞きする範囲では、地方を走るバイクの中には、保険に入っていないものも少なくない。

そして、バイクとの事故には、車とはまた違った難しさがある。

実は、僕自身も以前、バイクとの事故を経験したことがある。

何年か前のことだ。

僕が車を運転していると、あるバイクが僕の車のサイドミラーにぶつかってきたのである。

ガツン!

サイドミラーが壊れてしまった。

ところが、そのときバイクに乗っていた男性も転倒してしまったのだ。

もちろん、事故が起きたのは困ったことだった。

でも、僕はひとつ安心したことがあった。

それは、バイクの男性がその場に残っていたことである。

というのも、ケニアでは、バイクが車にぶつかって小さな事故を起こしたとき、そのまま走り去ってしまうことがあるのだ。

そうなると、相手を見つけるのが難しくなってしまう。

でも、今回は相手の男性と話をすることができた。

そして、その男性に新しいサイドミラーを買ってもらうことになったのである。

だから僕は、相手が逃げずに済んでよかったと思った。

このように、ケニアでも自動車保険はとても大切なものだ。

でも、実際に事故が起きると、保険だけではなく、警察の手続きや事故の相手とのやり取りなど、いろいろな問題が出てくる。

僕もタクシー運転手として、毎日気をつけながら運転しているよ。

今回の話が、日本のみなさんにとって、ケニアの交通事情を知るきっかけになればうれしい。

それでは、また次回。

クワヘリ!

執筆:チャオス(カンバ族) 超訳:GO羽鳥 Photo:RocketNews24.

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