ASMLの半導体製造装置、中国需要は予想より強い=CFO

 4月16日、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLのロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は同社の半導体製造装置に対する中国の需要が今年に入り、予想よりも堅調に推移しているとの見解を示した。写真は同社のロゴ。オランダ・フェルドホーフェンで1月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[16日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASML(ASML.AS), opens new tabのロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は16日、同社の半導体製造装置に対する中国の需要が今年に入り、予想よりも堅調に推移しているとの見解を示した。

同社は昨年10月、中国の売上高比率が20%に減少すると警告していた。

ダッセン氏は記者会見で、需要が想定よりも強いとし、「現時点では25%をやや上回る水準とみている」と述べた。

決算発表後のアナリスト向け電話会見では、中国における主流半導体の需要は国内消費と輸出向けで引き続き堅調だと述べた。

また、クリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は現在米国の輸出規制の対象となっているASMLの極端紫外線(EUV)露光装置について、中国企業が代替品の開発に近づいているという観測を巡るアナリストの質問に答えた。

「中国がEUV装置を作るには何年もかかるだろう。本格的な製品が登場するという十分な証拠はない」と述べた。

ASMLはEUV露光装置を手がける世界で唯一の企業。同装置はほとんどのスマートフォンや人工知能(AI)半導体の製造に使用されている。

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