NY市場サマリー(12日)ドル小幅高、利回り上昇 ナスダック最高値
<為替> ドルがやや上昇した。前日は経済指標で米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が改めて裏付けられたことでドルは下落したが、この日はポジション調整などを背景に上昇。ただ市場関係者はドルの先行きに弱気な見方を崩していない。
金利先物に基づくと、市場は今回のFOMCで0.25%ポイントの利下げが決定されると確実視。一方、来月の次回会合で0.50%ポイントの利下げが決定されるとの観測は後退しており、CMEフェドウオッチによると、年末までの利下げペースは当初の見通しより緩やかになると予想されている。
終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は97.59と、ほぼ横ばい。ただ、週初からは0.1%%下落しており、週間ベースでは2週連続で下落した。
NY外為市場:
<債券> 薄商いの中、国債利回りが上昇した。前日の取引では米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測を背景に利回りは低下していたが、一連の経済指標が消化される中、上昇に転じた。
FRBが16─17日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)前に発表される主要な米経済指標は、16日の8月の小売売上高のみ。FRBは昨年12月の利下げ以降、政策金利を4.25─4.50%に据え置いているが、LSEGによると今回のFOMCで0.25%ポイントの利下げが決定される確率は95%、0.5%ポイントの利下げが決定される確率は5%。
終盤の取引で30年債利回りは2.7bp上昇の4.678%。2年債利回りは2.9bp上昇の3.558%。2年債と10年債の利回り格差は50.1bp、前日からややスティープ化した。
米金融・債券市場:
米国株式市場:
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ観測を背景に、3日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比12.80ドル(0.35%)高の1オンス=3686.40ドル。中心限月の清算値ベースで3日ぶりに最高値を更新した。週間では0.91%高となった。
NY貴金属:
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ロシア産石油の供給不安が高まる中で買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.32ドル(0.51%)高の1バレル=62.69ドル。週間では1.33%高だった。11月物は0.34ドル高の62.42ドル。
NYMEXエネルギー:
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab