中国、国有金融機関に年収上限設定 収入半減も=関係筋

1月22日、 複数の関係筋によると、中国は中央政府系金融機関について、従業員の年収上限を100万元(13万7309ドル)とする。写真は北京の中国財政部前で2018年8月撮影(2025年 ロイター/Jason Lee)

[北京/香港 22日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国は中央政府系金融機関について、従業員の年収上限を100万元(13万7309ドル)とする。

すでに年収が100万元を超えている中間管理職や上級管理職は収入が最大で半減する。

5大国有銀行、大手保険会社6社、大手不良債権管理会社4社など大手金融機関27社の報酬体系を見直す。

年収引き下げの大半は賞与の削減を通じて行う。早ければ来月にも開始される予定だが、従業員はまだ理由を知らされていないという。

今回の措置は、社会格差や所得格差を是正する2021年に始まった「共同富裕」の取り組みの一環。

国有金融機関の年収に上限を設けたことで、有能な人材が民間に流出する可能性もある。

投資銀行や資産運用会社など、今回の措置の対象となる金融機関の子会社の役員報酬は300万元が上限となる。証券取引所に提出された書類によると、現在、一部の幹部は500万元の収入を得ている。

ロイターの今月の報道によると、中国人民銀行(中央銀行)、国家金融監督管理局、中国証券監督管理委員会(証監会)の職員の給与は今月から約半分に削減される。一方、中国政府は今月、国内数百万人の公務員に対し異例の賃上げを実施した。 もっと見る

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: