日米関税協議、「一致点見いだせていない」と赤沢氏 今後の日程未定
訪米中の赤沢亮正経済再生相は日本時間7日午前、5回目の日米関税協議終了後に記者団の取材に応じ、「一致点は見いだせてない」と語った。写真は4月18日、1回目の協議から帰国した際の赤沢氏。4月18日、東京の羽田空港で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[7日 ロイター] - 訪米中の赤沢亮正経済再生相は日本時間7日午前、5回目の日米関税協議終了後に記者団の取材に応じ、「一致点は見いだせてない」と語った。「合意の実現に向けた議論がさらに進展したとは言える」と述べた。
両国は6月中旬にカナダで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で石破茂首相とトランプ大統領が合意することを視野に交渉を進めている。赤沢氏は今後の協議日程は未定としつつ、日米首脳会談について、合意できるならば来週カナダで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)まで待つ考えはないと話した。
同時に「国益を守るために(交渉は)ゆっくり急ぐということなので、交渉がサミットのタイミングまで続いていることもあり得る」とも述べた。
赤沢再生相は今回の訪米中、ラトニック商務長官と2回会い、その間にベセント財務長官と協議したことを明らかにした。「米国による一連の関税措置への見直しを改めて求めた」とし、「貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などについて集中的に協議を重ねていることができている」と語った。「日米間で精力的に調整を続けることを確認した」と述べたが、それ以上の詳細は説明を避けた。
9日から米中協議が英ロンドンで行われ、ベセント長官ら3閣僚が訪英する予定で「3閣僚がロンドンにいる間(日米で)協議するのは難しい」とも話した。
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