元HKT兒玉遥〝卵子凍結〟巡り批判されたクリニックが声明「事実と異なる」 対立鮮明

 HKT48の元メンバー兒玉遥が出演したABEMA「ダマってられない女たち」をめぐり、意見の相違が生まれている。

 兒玉は昨年、卵子凍結に挑戦し一度中断。今回再挑戦するにあたり、東京・六本木レディースクリニック協力のもとABEMAの密着取材を受け、先月末にその模様が放送された。

 オンエア後、兒玉は自身のXでクリニック側の対応に疑問を投げかけた。これに対し、クリニック側もホームページ上で声明を発表。双方で意見の食い違いが生じている。

 兒玉が不信感を募らせたのは、撮影直前になって担当医が変更になった点。兒玉によると、撮影は「女性医師による診療が選択可能」なクリニックを選び、前回担当の女性医師に診察されるはずだったが「撮影前日にマネージャーを通じて『“以前中断した女性医師には担当させられない。院長(男性)が担当する形で進めたい”とクリニック側が言っている』という説明を突然受けました」という。

 続けて「私は、自費で受ける医療なのだから、他の医師でもいいので女性医師を選ばせて頂きたいと希望しましたが、『男性院長の方が症例数も多く、クリニックとして院長で進めたい』『その方がクリニック側も安心できる』という理由で、私の希望は認めてもらえませんでした。撮影が翌日に迫っていたこともあり、この時点で施術を拒否すればABEMAの番組にも迷惑をかけてしまうと考え、私はやむを得ず病院側の要望を受け入れてしまいました」と証言した。

 これに対しクリニック側は、2024年12月に「株式会社Abema TV」から、兒玉の採卵及び卵子凍結の密着取材のオファーが届いたと説明。その際、治療の難易度や番組放送による影響を鑑みて、以下2条件を伝えたという。

①今回の治療は小松院長が対応すること

②女性医師の対応を希望される場合は、密着取材は見送り、他院での治療をご検討いただくこと

 同クリニックは「この方針については、番組制作会社を通じ、複数回にわたり兒玉様にお伝えしており、また、兒玉様よりご了承いただいた旨、番組制作会社よりご報告を受けました。その後、治療開始にあたり、2025年2月に兒玉様ご本人との顔合わせの場を設け、小松院長が担当することについて小松院長本人より再度説明させていただき、兒玉様よりご了承をいただいております」とした。

 この時点で双方の見解に食い違いが生じているが、兒玉は内診(直接触ったり、子宮や卵巣のエコー検査)だけでも女性医師に…という要望すら受け入れてもらえず、最終的に「撮影当日は男性院長による診察・内診のまま進行し、エコー検査の場面も撮影されてしまいました」と回顧。その上で「私は『男性に局部を見られているところを撮影されている』という点をどうしても避けたい気持ちがあり、その希望が通らなかったことに精神的な負担がありました」とつづった。  

 一方、クリニック側は「治療開始後、制作会社より担当医師を女性医師へ変更できないかとの打診が複数回ありました」と認めた上で「しかし、卵胞の育成途中での担当医変更は異例であり、特に育成が困難な症例では医師の交代が治療の成否に影響を及ぼす可能性がある為、当院としては対応できない旨をお伝えしてまいりました」と説明。

 ただし「採卵手術直前になってもなお女性医師への変更希望があった為、手術前日に小松院長より兒玉様のマネージャーに連絡し、ここまで計画通りに卵胞育成もできているため、採卵手術を女性医師で対応することも可能であることをご案内しました。しかし、マネージャーより、兒玉様ご本人は急な担当医変更に不安があるため、小松院長に引き続き採卵手術をお願いしたいとご意向をいただき、予定通り、小松院長が採卵手術を担当いたしました」と明かした。兒島のマネジャーまで登場し、真相がつかみづらい状況だ。

 同クリニックは最後に「事実関係について」と題し「当院では、初回の説明の段階から、女性医師が担当できない旨を明確にお伝えしておりました。しかしながら、撮影前日になって当院が急に女性医師の対応が困難であると伝えたかのような発信がされている点については、事実とは異なるものと考えております」と強調。

 対する兒玉はXで「誤解を招いてしまったかもしれませんが、ABEMAの番組に対しての抗議ではありません。番組の皆さんは私の意思を尊重しながら、最後まで病院側と『女医さんにしたい』という私の希望を病院側と交渉をしてくださっていました。最終的な判断や対応は病院側によるもので番組ではありません」としている。

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