ポーランド、クラクフのロシア領事館閉鎖へ 火災への関与受け

 5月12日、ポーランドは昨年にワルシャワのショッピングセンターがほぼ全焼した大規模火災にロシアが関与したことを示す証拠を受け、ロシア大使を呼び出し、クラクフのロシア領事館を閉鎖すると発表した。写真はワルシャワのショッピングセンターで発生した火災。2024年5月撮影。提供写真(2025年 ロイター/Dariusz Borowicz/Agencja Wyborcza.pl via REUTERS)

[ワルシャワ 12日 ロイター] - ポーランドは12日、昨年にワルシャワのショッピングセンターがほぼ全焼した大規模火災にロシアが関与したことを示す証拠を受け、ロシア大使を呼び出し、クラクフのロシア領事館を閉鎖すると発表した。

ロシアは関与を否定し、ポーランドの措置はロシア恐怖症だと非難した。

ポーランドのトゥスク首相は11日、大規模火災がロシア情報機関の指示による放火であることは「確実」と述べていた。 もっと見る

ポーランドのシコルスキ外相は、ロシアがショッピングセンターに対する破壊工作を行ったという証拠を踏まえ、「クラクフのロシア領事館運営に対する同意撤回を決定した」とXに投稿。ロンドンで記者団に対し、こうした攻撃が続けば追加措置を取ると述べた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ポーランドではロシアに対するさまざまな非難が行われている。これは絶対的なロシア恐怖症とわが国に対する非友好的な立場の一環だ」と反発。

ロシア外務省のザハロワ報道官は国営タス通信に対し、一定の手続きを経て「適切に」対応すると述べた。

ポーランドは昨年10月にも、ロシアによる破壊工作の疑いがあるとして西部ポズナンのロシア領事館を閉鎖すると発表。ロシアは報復として、サンクトペテルブルクのポーランド領事館を閉鎖した。

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