話題株ピックアップ【昼刊】:住友ファーマ、dely、住友林

住友ファーマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オカムラ食品工業 <2938>  3,030円  +230 円 (+8.2%)  11:30現在  オカムラ食品工業<2938>が続急伸し上場来高値を更新している。5月30日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。同時に26年6月末時点の株主を対象とする株主優待から、保有株数100~299株の枠を新設し青森サーモンさしみ(2柵、3000円相当)を贈呈する。

■新光商事 <8141>  997円  +67 円 (+7.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

 新光商事<8141>が大幅反発している。5月30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1000億円から1075億円(前期比7.3%減)へ、営業利益を7億円から10億円(同57.0%増)へ、純利益を5億5000万円から7億3000万円(同44.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を中間4円50銭・期末5円の年9円50銭から中間6円・期末6円50銭の年12円50銭(前期15円50銭)へ引き上げたことが好感されている。同日付でNEC<6701>100%子会社のシミズシンテックの全株式を6月30日付で取得し完全子会社化すると発表しており、同社を第2四半期から連結化することが要因としている。

■住友ファーマ <4506>  805円  +45 円 (+5.9%)  11:30現在

 住友ファーマ<4506>が大幅続伸している。同社は5月30日、ノボ・ノルディスク<NVO>の日本法人であるノボ ノルディスク ファーマ(東京都千代田区)と、2型糖尿病治療薬「オゼンピック皮下注」のプロモーション提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。同剤は、ノボ ノルディスク ファーマが20年6月から日本国内で販売しているが、今回の契約に基づき、ノボ ノルディスク ファーマは製造販売承認の保持及び製造・供給を担当し、今年7月から両社が共同で医療機関への情報提供活動を行うことになる。

■ネクセラファーマ <4565>  960円  +52 円 (+5.7%)  11:30現在

 ネクセラファーマ<4565>が大幅高で3日続伸している。この日の寄り前に、イーライ・リリー<LLY>との糖尿病及び代謝性疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発・商業化に関する提携において、開発マイルストンを達成したと発表しており、好材料視されている。マイルストンの金額は非開示で、25年12月期第3四半期に一括で受領し、その大半を25年に、残りを26年以降に収益計上する予定。なお、イーライリリーとの契約では、ネクセラは開発・販売に応じて最大6億9400万ドルのマイルストンに加えて、グローバルでの販売に応じた段階的ロイヤルティーを受け取る権利を有している。

■dely <299A>  1,645円  +45 円 (+2.8%)  11:30現在

 dely<299A>が3連騰で異彩の上昇パフォーマンスを演じている。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」を運営しており、物価高で消費者の内食需要が高まるなかでレシピ動画へのニーズも増勢で、同社の存在に注目した実需筋とみられる資金が流入しているもようだ。マーケティング支援「クラシルリワード」ではポイントを貯められる「ポイ活」サービスで利用者に人気で時流を捉えている。26年3月期はトップラインが前期比31%増の171億4000万円、営業利益は同27%増の33億7400万円予想と絶好調。内需の小型成長株として足の長い投資マネーの攻勢を誘っている。

■コクヨ <7984>  3,133円  +81 円 (+2.7%)  11:30現在

 コクヨ<7984>が反発している。5月30日の取引終了後に、6月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の更なる流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■住友林業 <1911>  4,313円  +104 円 (+2.5%)  11:30現在

 住友林業<1911>が大幅高で6日続伸している。5月30日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い25年12月期の期末配当予想を91円から30円50銭に修正し、実質50銭増額するとあわせて発表したことも好材料視されているようだ。

■アドヴァングループ <7463>  840円  +15 円 (+1.8%)  11:30現在

 アドヴァングループ<7463>が4日ぶりに反発している。5月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を40万株(自己株式を除く発行済み株数の1.15%)、または3億円としており、取得期間は6月2日から8月29日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行することに加えて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すために取得するとしている。

■パーク24 <4666>  1,860.5円  -149 円 (-7.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

 パーク24<4666>が大幅安となっている。同社は5月30日取引終了後、6月16日に予定していた25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算発表を延期すると発表しており、これがネガティブ視されているようだ。延期の理由は、英国のタイムズパーキングの件数や台数に誤りがあることが発覚し、原因究明及び再発防止を図るために社外・独立の取締役を中心とする社内調査委員会を立ち上げたため。延期後の決算発表日などは決定次第、速やかに公表するとしている。

■協栄産業 <6973>  2,727円  +500 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

 協栄産業<6973>はストップ高カイ気配。前週末5月30日取引終了後、加賀電子<8154>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格を1株3950円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。加賀電子は現在、協栄産株を約9%程度保有している。買い付け予定数は220万2541株(下限118万7442株、上限設定なし)、買い付け期間は6月2日から7月11日まで。TOB成立後に協栄産株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は30日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■PostPrime <198A>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

 PostPrime<198A>はストップ高。前週末5月30日取引終了後、子会社が5月26日付で農林水産大臣と経済産業大臣から商品先物取引法における商品先物取引業者として許可されたと発表。あわせて、同日付で日本商品先物取引協会(CFAJ)へ加入したことを明らかにした。これを受け、商品CFD取引を中心とした取引プラットフォームのサービスを開始するという。開始日は6月以降。これが材料視されている。なお、同時に25年5月期連結業績予想の下方修正を発表した。売上高を11億3600万円から9億1400万円(前の期単独9億4500万円)へ、営業利益を3億700万円から1億8700万円(同3億5100万円)へ見直した。主力の金融・経済分野に特色を持つSNSプラットフォームで、派生サービスの課金件数が伸び悩んだことが要因。

■日本システムバンク <5530>  1,970円  +215 円 (+12.3%)  11:30現在

 30日に発表した「株主優待制度を導入」が買い材料。  株主優待制度を導入。初回基準日の25年6月末は100株以上(1→2の株式分割前)を保有する株主に保有株数に応じて2000~4000円分のQUOカードを贈呈する。2回目以降は毎年6月末時点で株式分割後の保有株数が100株以上の株主に1000~4000円分のQUOカードを贈呈する。

■日本通信 <9424>  178円  +15 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

 日本通信<9424>が急騰。前週末5月30日の取引終了後、ウェルネット<2428>が提供するスマートフォン決済アプリ「支払秘書」について、日本通信の「FPoSライブラリ」による本人認証機能が7月より実装されることになったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。FPoSライブラリの機能により、マイナンバーカードを用いた本人確認に関する電子証明書が発行されて、支払秘書のアカウント作成時の本人確認とログイン時の当人認証を行う。なりすましや認証情報の漏えいリスクとなるユーザーIDやパスワードの入力の代わりに、スマホ内のICチップに格納された電子証明書と暗号化技術を活用。高度なセキュリティー環境を実現するという。

■クラダシ <5884>  430円  +30 円 (+7.5%)  11:30現在

 クラダシ<5884>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は5月30日、環境省が実施する「令和6年度補正予算 消費者の行動変容等による家庭系食品ロスの削減推進モデル事業」に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この事業は、環境省が食品ロス削減推進法などに基づき、家庭から排出される食品ロスの早期削減を実現するため、地方公共団体や事業者の先導的な取り組みを支援し、その成果を広く発信するもの。同社はソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」で販売する食品や余りがちな食材を使い切るためのレシピ「使い切りレシピ」を、サッポロホールディングス<2501>が運営するレシピアプリ「うちれぴ」を通じて生活者に配信し、レシピ配信前後での家庭のフードロス発生量の変化、消費者の行動変化などを検証する。

■アサカ理研 <5724>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

 アサカ理研<5724>が急速人気化。廃棄される電子機器のデバイスから独自技術を使って貴金属回収を手掛けるビジネスを展開している。前週末5月30日取引終了後、リチウムイオン電池再生事業を開始することを発表、これを材料視する買いが集中した。同社株は4月7日に699円の年初来安値を形成後、急反騰に転じ2週間後の4月22日には1279円の年初来高値をつけるなど、そのボラティリティの高さに市場の注目度が高い。時価は1000円台を軸にもち合いが煮詰まっており、日柄的にももみ合い放れに向けた思惑が醸成されていただけに、会社側がリリースした材料に敏感に反応している。

■学びエイド <184A>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

 学びエイド<184A>は物色人気を集めている。前週末5月30日取引終了後、いなよしキャピタルパートナーズ(東京都品川区)と、その子会社で英会話教室を運営するNOVAホールディングスとの間で資本・業務提携すると発表。これが材料視されている。販路拡大による売り上げ成長や教育プロダクトの融合による新規サービスの開発可能性、両社の知見・人材の補完による経営体制の強化といったシナジーを見込む。これに伴い、学びエイドはいなよしに対し、113万8300株の新株式を割り当てる。割り当て後、いなよしは学びエイド株の議決権の3割強を保有する筆頭株主となる見通し。 ●ストップ高銘柄

 データセクション <3905>  1,338円  +300 円 (+28.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

 GreenBee <3913>  1,071円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在  ブルーイノベーション <5597>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在  など、7銘柄 ●ストップ安銘柄  なし 株探ニュース

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