米、貿易戦争回避に積極的でないもよう EU貿易担当相
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のセフコビッチ委員(通商・経済安全保障・対外関係・透明性担当)は10日、トランプ米政権はEUとの貿易戦争を回避するための協議に関与していないもようという認識を示した。写真は2024年11月、ベルギー・ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron)
[ブリュッセル 10日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のセフコビッチ委員(通商・経済安全保障・対外関係・透明性担当)は10日、トランプ米政権はEUとの貿易戦争を回避するための協議に関与していないもようという認識を示した。
セフコビッチ委員は記者団に対し、関税の応酬による「不必要な苦痛」回避に向けた対話を開始する目的で、先月米ワシントンを訪問したと語った。会合で双方が追求すべき相互利益の分野を複数特定したものの、「米政権は合意形成に取り組んでいるようには見るない」とした。
その上で、誰も関税で得をすることはなく、EUは建設的な交渉を進める用意ができていると強調。「われわれの扉は開かれている。しかし無論、好ましい結果に至らなければ、われわれは常に欧州の企業、労働者、消費者を不当な関税から守る」と言明し、「われわれはその点について非常に明確にしており、米国側もそれを理解しているはずだ」と述べた。
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