【検証】イオンモール熊本 なぜ大規模爆発に?“2つのポイント”専門家指摘
今回の地震で、専門店の従業員7人の死亡が確認された熊本県嘉島町のイオンモール熊本。 報告・矢谷一樹ディレクター 「爆発があったイオンモールの前には花束が手向けられています」 爆発した当時、店内にいたという従業員が手向けた花束です。1日、捜索を終了することが発表されました。 午後5時46分、イオン外の駐車場に止まっていた車のドライブレコーダー。一瞬火花があがり、辺り一面が白煙に包まれます。建物近くから走って逃げてくる人の姿も見えます。 近隣住民 「音 音 音 とにかく音。ヘリか何か落ちたんじゃないかって感じ」 近隣店の店員 「音で気を失いそうになったのは生まれて初めてだったんで」
いったいなぜ、ここまで大規模な爆発が起きてしまったのか。サタデーステーションは複数の専門家と緊急検証しました。 ガス漏れが原因の可能性が指摘される、今回の爆発。イオン側によれば、館内で使用されていたのはLPガス。建物のすぐ外に貯蔵タンクがあり、地下を通って館内に引き入れ飲食店での調理や空調設備などに使用されていたといいます。 今回、大規模な爆発になった可能性として、2つの要因が見えてきました。
1つめが、建物の密閉度です。 ガス爆発に詳しい東京大学大学院・茂木俊夫教授 「空間が比較的密閉度が高くて圧力があがりやすかったことが考えられます」 爆発前の建物の外観を見てみると、排気口や窓はほとんど見当たりません。 建物の密閉度の違いで、爆発の大きさが変わる実験映像があります。これは、コンクリートの建物に見立てた装置です。左は排気口があり、右は排気口なしで密閉度が高くなっています。そこに着火してみると、排気口がある方は装置の形を維持したまま高く火柱があがるのに比べ、排気口がない方は装置自体が粉々になってしまいました。今回の爆発とも似ているようにみえます。 爆発で最も損傷が激しかったのは、2階の中央エリア。洋服や雑貨を扱う店舗が並ぶ場所を中心に激しく損傷しました。実際の中央エリアを撮影した映像を見てみると、1階部分は店舗の看板などが残っているところもありますが、2階部分に上がってみるとほぼ全てが吹き飛び、何があったのかわからない状態になってしまっています。 ガスはどこにたまっていったのでしょうか。 ガス爆発に詳しい東京大学大学院・茂木俊夫教授 「店舗側にたまるのは相当空間広いのであまり考えにくいと思っていて(窓のない)バックヤードのような部屋ですね、そこにたまったものが爆発したと考えられる」 複数の従業員への取材によると、ちょうどこの中央エリアの2階にバックヤードがあったといいます。
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イオンモール熊本近くの道路をとらえた映像。車が交差点にさしかかろうとした瞬間、前方を走っていた車は大きく揺れ、急ブレーキ。街頭や看板などが大きく揺れていることがわかります。止まっていたバイクの運転手も、立っていることができません。 イオンモール熊本の屋上駐車場で撮られたドライブレコーダーの映像もあります。地震が起きた午後4時27分、大きな揺れが車を襲います。ほぼ同じ頃。店内には様々なサイレンが鳴り響き、従業員の誘導などに従い避難を始める人たちの姿がありました。 2階フードコートで働いていた従業員 「他店舗の人も『早く逃げろ』みたいな掛け声をしていて、自分は先にトイレの方を見に行ったんですけど誰もいなかったのでそのまま自分も避難の方に移りました」 イオン側によると地震発生時、店内には客およそ3000人と1500人近い従業員がいましたが、地震からおよそ30分後の午後5時頃までに避難は完了していたといいます。
取材で、明らかになってきたこともあります。 2階テナントで働いていた従業員 「テナントに戻ってレジの鍵を閉め荷物をとったあたりで、(同僚に)「ガス臭がするから早く出よう」と言われた」 2階フードコートで働いていた従業員 「地震が起きてすぐからガスの臭いが充満していたのは事実で、戻るかっていうのは(従業員の)友だちも躊躇したみたいなんですけど貴重品を置いていたみたいで、取りに行っているときに爆発が起きて」 残してきた業務を行うため、スマホなど荷物を取るためなど、中に戻った従業員が複数いたといいます。 一方、飲食店側では二次被害を防ぐための、行動がとられていたこともわかっています。 2階フードコートで働いていた従業員 「従業員の『ガス栓を閉めて』という声も飛び交っていましたね」 2階フードコートで働いていた従業員 「火の元とかガスとか フライヤーとか電源だけ落として各自帰るってことになったから、また中に行って電源とか全部消してすぐ外に出た」
テレビ朝日