アメリカ中間選挙を前に、政府の献金公開サイトがハッキングされる

そもそも、アメリカの選挙システムが一部の富裕層にハッキングされているようなものなんだけどなぁ…。

ロイター通信の最新の報道によると、アメリカ連邦選挙委員会(以下FEC)のウェブサイトがハッカーに狙われたそうですよ。

FECの電子申告システムは記事執筆時点もダウンしており、献金者のリストを公開する義務がある政治団体は、報告書の提出が遅れちゃうかもしれないのだとか。

選挙の資金公開サイトがダウン

FECの稼働状況ページを見ると、システムが最初にダウンしたのは、10月26日(月)の米東部時間午後10時15分頃。報告書を提出するための一般向けポータルサイトを開こうとすると、「504 Gateway Time Out(時間内にサーバーからの応答がありませんでした)」とエラーが表示されるだけの状況に。

米Gizmodoがメールでコメントを求めたところ、FECの広報担当者であるMyles Martin(マイルズ・マーティン)氏は、「当委員会のITスタッフがサービスの復旧に向けて全力で取り組んでいます」と回答しました。

米東部時間10月27日(火)午後8時27分(日本時間10月28日午前10時27分)のステータスでは、「問題は特定されており、現在修正作業が進められています」となっています。復旧は近いかも?

票の集計に影響なしも、「お金の動き」が不透明に

選挙関連サイトがハッキングされたと聞くとドキッとするかもしれませんが、実際に選挙を運営しているのは全米の各州で、FECはノータッチです。

11月3日に迫った中間選挙までに、今回のシステム停止によって開票結果が改ざんされる心配はないでしょう。問題は、選挙の最終段階で、有権者がスーパーPAC(巨額の選挙資金を動かす政治活動特別委員会)の支出関連情報を十分にチェックできなくなるかもしれないことです。

アメリカ史上もっともお金がかかった選挙

しかも、ロイター通信が指摘するように、2026年の中間選挙は、アメリカの歴史上もっとも費用がつぎ込まれた選挙になっています。広告費だけで約112億1000万ドル(1兆7711億8000万円)にのぼり、2024年の選挙で使われた総額112億ドル(1兆7696億円)をすでに上回っています。

献金額に上限がないスーパーPACを使えば、富裕層はアメリカの選挙に異次元の資金を投入できます。社会のトップに立つ支配層は、このシステムをフル活用して、選挙の行方を左右してきました。

マスクの巨額マネーが買ったもの

世界で初めて資産が1兆ドルに到達したイーロン・マスクもそのひとり。今回の選挙では、共和党を支援するために、少なくとも4億4500万ドル(703億1000万円)を投じています。な、な、な、700億円…。

これ、トランプ大統領の返り咲きをアシストした2024年の金額をすでに上回っちゃっています。こうやって大金を積んで手に入れた権力と影響力を使って、マスクが2025年に政府効率化省を通じて連邦政府を引っかき回したのは、記憶に新しいところです。

Tesla(テスラ)のCEOであるマスクは、政府にチェーンソーを振るって(実際にチェーンソーを振り回すパフォーマンスをやりました)、推定30万人にもおよぶ職員を解雇し、USAID(アメリカ国際開発庁)のような対外援助計画を解体しました。

そして、数えきれないほどの政府事業を削減する一方で、SpaceX(スペースX)への政府支出をはじめ、自分が利益を得る契約だけはしっかりキープしているんですよね。

とりあえず、献金の流れをブラックボックス化するスーパーPACはなくしたほうがいいと思います。

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