“Androidのプロ”がau/UQショップで接客 KDDIがスマホ弱者「ジジババ」救済も、iPhoneは結局Apple頼り?

 Android アンバサダーとは、AndroidおよびGoogle Pixel、Samsung Galaxyに関する最新知識と高い接客スキルを備えたスタッフのこと。Android アンバサダープログラムを通じて認定される。  同プログラムでは、GoogleのAIアシスタント「Gemini」をはじめとするAndroidの最新サービスや、PixelやGalaxyといった主要端末に特化したトレーニングが実施されている。この研修を修了したスタッフがアンバサダーとして認定され、店舗での接客を担う。  アンバサダーは、来店者の利用ニーズに応じた最適な端末やサービスを提案する。さらに、アンバサダー同士が接客の工夫や体験を共有し合うことで、研修終了後も継続的に学び合い、モチベーションや専門性を高める取り組みも行い、顧客満足度の向上につなげる。

 こうした取り組みの背景には、スマートフォンがAIによって大きく進化しようとしている現状がある。例えばGoogleは、ハイエンドモデルのPixel 9シリーズだけでなく、ミッドレンジモデルのPixel 9aにも、あらゆる情報やデータを扱えるGeminiや「音声消しゴムマジック」といったAI関連機能を搭載し、利便性をアピールしている。

 KDDIでは、全国に店舗網を展開している強みを生かし、AIスマホの使い方を丁寧に伝え、普及促進につなげたい考えのようだ。その一環として、6月1日から全国のau Style店舗で、Geminiを実際に体験できるセミナー「はじめてのAI~暮らしで使える Google Gemini 体験~」も順次開催している。  今後は、Android アンバサダーを全国各地のau Style、auショップ、UQスポットに順次拡大していく予定で、各店舗における在籍状況については、直接店舗に確認するよう案内している。  スマートフォンに不慣れな高齢者層、いわゆる“スマホ弱者”の困りごとにも、Android アンバサダーが丁寧に寄り添うことで、解決が期待されている。一方で、iPhoneについてはApple直営店やサポート体制への依存が強く、携帯各社による店頭サポートには限界もあるようだ。  KDDIによる今回の取り組みは、Android端末ならではの現場主導のサポート体制として、今後さらに注目を集めそうだ。

ITmedia Mobile

関連記事: