AI新世紀:塾行かず東大合格、相棒は「チャッピー」…信頼の先に落とし穴も

AI新世紀

毎日新聞 2026/7/22 11:00(最終更新 7/23 17:26) 有料記事 2542文字
生成AIに東大の入試問題を解かせたAIスタートアップ「ライフプロンプト」の遠藤聡志社長=東京都新宿区で2026年6月2日、李英浩撮影

 勉強でつまずいた時、真っ先に頼るのは先生でも親でもなく、スマートフォンの中にいる「チャッピー」――。生成AI(人工知能)を使用する学習方法が、受験生の間で広がりつつある。AIを使いこなし、塾に行かず難関大の合格を勝ち取る猛者も。東京大に「首席合格」するレベルにまでなったAIの急速な発展は、受験の常識を大きく変えようとしている。

 「既存の教材を使うより、自分で作った方が早いなと思ったんです」

 自身の受験生時代を振り返って、東大教養学部で駒場キャンパスに通う吉田壮志朗さん(19)はそう語る。昨年の入学試験で文科2類に現役合格したが、受験勉強では塾に通わず、自己流を貫いた。いつも手元に置いていたのは、生成AIアプリが入ったスマートフォンだった。

 <今回の主な内容> ・吉田さん独自のAI勉強法 ・9割の受験生がAIを使用、活用例は ・東大&京大「首席合格」の衝撃 ・活用時の注意点 <関連記事>

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ノート作りに活用、勉強時間を捻出

 使った生成AIは「チャッピー」と呼ばれる米オープンAIのチャットGPTだ。例えば英語の勉強では、東大の過去問や教科書をスマホで撮影し、AIに送信。それらの資料を基に「700語程度の長文問題を作って」などと指示を出し、練習問題を作らせた。

 同じ手順でオリジナルの問題を作っては解くことを繰り返した。分からない単語が出てくれば、それもAIに伝えて暗記問題を作らせた。

 AIに世界史の教科書を英訳させ、2教科の学習を一気に進めるなど、奇抜な勉強法もどんどん試した。思ったほど学習効果を得られなかったこともあったが、「普通ならアイデア倒れに終わることでも、AIなら『とりあえずやってみる』ことができる。失敗しながらいろいろ試しました」。

 数学などのノート作りにもAIを活用。作業時間が従来の10分の1近くに縮まり、その分を勉強に充てることができた。

 もともと「塾や参考書に頼りたくない」という思いが強かったという。子供の頃から東大に憧れ、中学受験を経て難…

 生成AIで教育のあり方が大きく変わろうとしています。「AI新世紀」では7月31日まで、AI時代における学びの変容を報告します。

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