好守見せた浦和GK西川周作、スタンド観戦のGK鈴木彩艶からクラブW杯同組インテル情報もゲット「山中選手のような左足を持っていると…」
GK西川周作
[5.28 J1第22節 浦和 0-0 C大阪 埼玉]
押し込まれる時間帯の多い試合でナイスセーブを連発し、ポストにも2度助けられながら今季6試合目の無失点。浦和レッズのGK西川周作が勝ち点1奪取にきっちり貢献した。
「思った以上に攻め込まれる場面が多く、後半は耐える時間が長かったが自分の仕事に集中してやれた。ホームなので勝ちたかったし、上に行くためには勝利が必要だったので、何としても勝って終わりたかったというのが本音だけど、この勝ち点1をポジティブに捉えたい」。そう話し、最低限の勝ち点1を前向きに受け止めた。 浦和はFIFAクラブワールドカップ出場のため、前倒しのJ1開催が続くこの2週間は5連戦という厳しいスケジュールをこなしている。5月上旬までは先発メンバーを固定していたマチェイ・スコルジャ監督だが、今回の連戦では疲労面を考慮して試合毎に多くの選手を入れ替えており、それが連係を難しくしている一面もある。 「フィールドの選手は非常にキツいのではないか」。西川からもそのように見えるというが、「その中でも出た選手がハードワークして、ベストを尽くそうとしてくれているし、いろいろな選手にチャンスがあるのはチームとしてポジティブだと思う」とも言う。この日は浦和の後輩でもある日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)が埼スタに来場。旧交を温めつつ、クラブワールドカップで対戦するインテルについて鈴木から情報をもらったことも明かした。
「イタリアで対戦したチームでどこが一番強かったかと聞くと『ナポリが優勝したけど、インテルが強かった』と言っていた。サイドの左利きの選手のクロスの質についても聞いた。キーパーが出る、出ないというよりも本当に速いと言っていて、日本で言うと(かつて)レッズにいて今は名古屋にいる山中(亮輔)選手のような左足を持っている、という話だった」ハッキリとした選手名は出なかったが、身長174センチの左利きサイドバックであるDFフェデリコ・ディマルコを指す情報だとすれば、西川にとってもイメージしやすそうだ。
「彩艶が元気そうにしていて良かった。彩艶も見てくれていたし、明本(考浩)も(大畑)歩夢もきてくれた。海外で違う空気を吸って頑張っている選手がレッズを気にかけてくれるのがうれしいし、僕も彩艶に会ってパワーをもらった」 試合内容を振り返ればC大阪を相手に勝ち点1を手にしたことは小さくない。クラブワールドカップ前最後の一戦となる6月1日の横浜FC戦に向けて、「絶対に勝ちたい」と気持ちを引き締めていた。 (取材・文 矢内由美子)●2025シーズンJリーグ特集●クラブW杯2025特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がポッドキャストで配信中