日産、新型「エルグランド」をジャパンモビリティショー2025で世界初公開

　日産自動車は10月9日、「ジャパンモビリティショー2025」（東京ビッグサイト：一般公開日：2025年10月31日～11月9日）の出展概要を発表。プレスデーの10月29日に、2026年度発売予定の新型「エルグランド」を世界初公開する。

　新型エルグランド（参考出品）は、第3世代e-POWERをはじめとした先進技術を搭載し、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」を電動化によってさらにレベルアップさせたモデル。“威風堂々”とした存在感を感じさせるエクステリアデザインに加えて、長距離でも快適で上質な移動空間をもたらすプレミアムツーリングモビリティとしている。

　プレスデーの10月29日、10時40分～10時55分に開催されるプレスカンファレンスで、詳細が明らかになる。

　日産ブースでは、10月29日に世界初公開する新型「エルグランド」をはじめ、軽自動車の「ルークス」から大型SUVの「パトロール」まで、日本国内および海外向けモデルを展示。

　今回のジャパンモビリティショー2025において、日産はインテリジェントで持続可能な未来のビジョンを体現する革新的な商品と技術を披露。経営計画「Re:Nissan」に基づいた日本向けの最新モデルの展示に加え、戦略的パートナーと共に開発した各地域のニーズに応えるモデルも紹介される。

　日産の電動化の取り組みを体現した「リーフ」「アリア」に加え、4月に中国で発売以来、販売好調な電気自動車の「N7」、欧州市場向けに開発し5月に発表した電気自動車の新型「マイクラ」を展示。「N7」と「マイクラ」は、戦略的パートナーとの連携により、地域特有のニーズに寄り添った革新的なEV。

　レース領域での電動化の取り組みとして、シーズン11（2024/2025）に日産チームのオリバー ローランド選手がフォーミュラE参戦以来初となるドライバーズチャンピオンを獲得したフォーミュラE車両も展示する。

　さらに、8月のマイナーチェンジで新たにラインアップに追加されたエクストレイル「ROCK CREEK」、9月にフルモデルチェンジを発表した新型「ルークス」、「フェアレディZ」など、全10台の出展を予定している。

　さらに、サステナビリティに向けた取り組みとして、社会課題の解決を目指し、11月に横浜市で実証実験を開始するモビリティサービスの「セレナ」をベースにした実験車両を展示するほか、電気自動車（EV）を活用したエネルギーマネジメントサービスの仕組みを体感してもらえる「NISSAN ENERGY」ブースなど、電動化や知能化技術を活用し、日本の多様化するライフスタイルに寄り添うモビリティの可能性を提案する。

　2024年に中東市場で発売した7代目となる「パトロール」は、圧倒的な存在感を誇る外観とプレミアム感あふれるインテリアをもつ日産のフラグシップSUV。新開発のV型6気筒3.5リッター ツインターボエンジンや信頼性と耐久性に優れたシャシーにより、市街地はもとより砂漠や荒野などの過酷な環境下においても卓越した性能を発揮。また、広々した室内空間には最新のインフォテインメントシステムや、高音質オーディオシステムを搭載し、様々なシーンにおいても洗練された運転体験を提供する。

　スリークで大胆なスタイルながら考え抜かれた室内空間を実現した、次世代のクロスオーバーEV。2010年の初代「リーフ」の発売から15年間積み重ねた知見と経験を最大限に活かして開発された新型「リーフ」は、乗る人すべてが気持ちよくドライブでき、誰もが安心して乗れるEVを目指してEV性能を磨き上げた。今回発表した78kWhのバッテリー容量を持つ「リーフ」B7は、一充電走行距離 最大702km（WLTC）を実現。

「アリア」は、洗練されたデザインと最新技術を兼ね備えた日産のフラグシップEV。今回出展するモデルは2025年度内にマイナーチェンジを予定しており、より先進性と上質感を感じるフロントデザインに一新するとともに、Googleを搭載したインフォテインメントシステムの採用や、EVのバッテリ電力を取り出すことができるV2L（Vehicle to Load）機能の追加、また日本の道路環境においてより快適な乗り心地を提供するサスペンションの変更などを施した。

　日産が誇る高性能スポーツセダン「スカイライン」は、同社の歴史を象徴するモデルの1つ。今回、「400R」をベースにした400台限定販売の特別仕様車「400R Limited」を展示。なお、JMSの開幕に先駆けて10月27日に詳細を発表予定。

　日産は、社会課題の解決を目指し、自動運転技術を活用した新しい移動サービスの提供に取り組んでおり、2025年11月より横浜市にて大規模な実証実験を行なう。ブースでは、AI技術を活用した「AutoDJ」を搭載した実証実験車両を展示し、新たな移動のワクワクを体感できるようにする。人とモビリティ、街が繋がり、日常に彩りを加える日産の取り組みを紹介する。

　日産は、NISSAN ENERGYを通じて、EVを活用したスマートなエネルギー管理により、家庭の電気代削減や非常時の電源確保など、モビリティの枠を超えた新しいライフスタイルを提案。ブースでは光る“エナジーリュック”を背負って電気を蓄え、運び、分け合う約15分間の体験型ゲーム「NISSAN ENERGY POWER MISSION」によりEVとエネルギーがもたらす未来を、楽しみながら体感できるようにする。（体験にはオンラインから事前予約が必要）

　日産は、楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる職業・社会体験施設「キッザニア」とのコラボレーションコンテンツである「Out of KidZania in Japan Mobility Show 2025」に出展。日産ブースでは、美しいクルマづくりに大切な金属板を自動車ボディ部品へと成形する職人の見習いとして、「真空成型機でのクルマボディ成形」を体験できるようにする。また、未就学児の子どもには、オリジナル缶バッジ作りのプログラムも用意さえる。

　なお、10月9日よりJAPAN MOBILITY SHOW 2025スペシャルサイトを開設して、展示車情報や体験コンテンツなど、西1ホールに位置する日産ブースの情報が順次掲載される。