WWDC 2025で見えてきた。Appleが手放そうとしているもの
Apple(アップル)のソフトウェアデベロッパー向けカンファレンスWWDC 2025。
今年もiOSを筆頭に、各Apple OSのアップデートが発表されました。実際の新OSの配布は少し先で、WWDCの発表を経て、デベロッパーの皆さん準備よろしくねというイベントです。
OSアップデートの内容で、Appleという会社の舵取りがわかります。
何を強化し、何を終わりにしたいのか…。また、意図せず手を離れていってしまいそうなものも。
今年のWWDC基調講演を経て、Appleが手放そうとしているものが見えました。
Intel Mac
Image: Apple知ってた。知ってたけど改めて、です。
AppleがIntelから自社チップへの移行を始めたのは2020年。早いものでM1チップ搭載のMacBook Air、MacBook Proが発売されもうすぐ5年です。もう十分でしょ?ということでしょう。
最新版となるmacOS Tahoe 26で、Intelチップ搭載マシンへのサポートは最後となります。
MetaのメッセージアプリWhatsApp。アメリカでは非常にメジャーな連絡ツールです。
iOS 26でApple公式のメッセアプリが大きくアプデ。カスタム背景や投票機能が追加されます。終わらせるというのは大袈裟ですが、WhatAppユーザーが減る可能性はありますね。
Google翻訳
Image: AppleWWDC 2025ではApple Intelligenceに大きなスポットライトはなかったものの、MessagesアプリとFaceTimeにライブ翻訳機能が追加されることがわかりました。
OSに組み込まれた機能があれば、わざわざGoogle 翻訳を使わなくてもいいね。OS組み込みは強い。
ただ、去年のApple Intelligence、Siriアプデは期待外れだったので、どこまで使えるかはリリースされてからの話。
ステージマネージャ
Image: Appleこれはいいサヨナラ。みんなが求めてたサヨナラであり、むしろサヨナラというか成長。
iPadがマルチタスク対応です! ステージマネージャを必要としなくなりました。本来はこれが正しい姿です。iPadをよりMac的に使いたい人にはうれしいアップデート。
Raycast
Image: Appleファイル検索やアプリ起動をするサードパーティのランチャーアプリRaycast。効率化のために入れている人も少なくないかと。
ただ、それもApple公式のSpotlightがより賢くなればいらないかも。Spotlightでメッセージ送信や音楽再生など、タスクのショートカットも作成できるようになります。
パーソナルトレーナー
Image: ApplewatchOS 26の新機能「Workout Buddy」は、Apple Intelligenceを活用し、運動メニューへのインサイトをお届け。モチベUPのフォードバックもくれます。その元になるのは、Apple Watchで収集する個人のヘルスデータ。
…てことは、私向けの運動メニューを組み立ててくれるパーソナルトレーナーはいらなくなるか…も。いや、それは大袈裟か。
視認性
Image: Apple今年の目玉アップデートであるデザイン変更。ガラスの透明感を再現したような「Liquid Glass」デザイン。正式リリースが来て日常使いしてみないとなんともいえませんが、これ、どうにも見にくい気がして…。
メニュー(アイコン)が重なって表示され、下にあるものが透けることでゴチャゴチャしてません?
デモ動画&画像のLiquid Glassだと、涼しげで非常に美しいのですけどね、それがすべてのユーザーの日常にあてはまるとは思えない(壁紙やアイコンの並びにもよるよね)。
視認性、もっといえば、アクセシビリティが低下することを危惧しているのですが…。