英国、インドとFTAを締結-経済効果は48億ポンド見込む

Shruti Srivastava、Lucy White

英国とインドは24日、自由貿易協定(FTA)を締結した。これにより、英国は年間48億ポンド(約9500億円)規模の経済効果を見込んでいる。

  署名式はロンドン近郊で行われ、英国のレイノルズ・ビジネス貿易相とインドのゴヤル商工相が協定に調印した。式典にはスターマー英首相のほか、インドのモディ首相らも出席した。

  英印FTAは、査証(ビザ)や関税引き下げ、税制優遇などを巡る交渉が難航し、実現までに3年を要した。両国は今年5月に交渉を妥結しており、英国にとっては欧州連合(EU)離脱以降で最大規模の貿易協定、インドにとってもこれまでで最も重要な合意の一つとなった。

  英国からインドへの輸出では、関税品目の約90%で関税が引き下げられ、このうち85%は今後10年以内に完全に撤廃される。またインドから英国への輸出についても、約99%の関税品目で税率が引き下げられる。

  ウイスキーやジンにかかる関税はまず75%に半減され、その後10年目には40%まで、また、自動車関税は同期間に割り当て枠の下で110%から10%へと引き下げられる。

  25日には、トランプ米大統領がプライベートでスコットランドを訪問する。滞在中にスターマー首相とも会談する予定だ。

原題:UK, India Seal Free Trade Agreement Slashing Tariffs, Barriers

(抜粋)

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