“天の川銀河の恒星” だと思われていた天体、実は史上最も明るいクエーサーだったと判明!【再掲】
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(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト 文/彩恵りり)
「クエーサー」は中心部に巨大なブラックホール(超大質量ブラックホール)を抱えており、100億光年以上離れていても観測可能なほど明るく輝いています。クエーサーはこれまでに約100万個発見されていますが、極めて明るいクエーサーの発見はごく少数に留まります。
オーストラリア国立大学のChristian Wolf氏などの研究チームは、「J0529-4351」という天体がクエーサーであり、その明るさは太陽の約500兆倍、典型的なクエーサーの約200倍と、観測史上最も明るいクエーサーであることを突き止めました。J0529-4351は天体カタログの上では「99.98%、天の川銀河にある恒星」と誤ってラベル付けをされていたことから、既に観測されているのに極端に明るいクエーサーだとは気付かれていないものが他にも多数存在するとWolf氏らは考えています。
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編集/sorae編集部