NSXに匹敵するキレのよさ! 新型ホンダ・プレリュード登場! “電動タイプR”の走りを実現するHonda S+ シフトの秘密

 9月4日、ホンダがついに送り出した新型プレリュードは、シリーズ初のハイブリッドクーペであり、さらに注目すべきは「Honda S+ シフト」を組み合わせた点だ。電動ならではの滑らかさと、スポーツカーらしい鋭い応答性を両立し、まさに“電動タイプR”とも呼べる新次元の走りを実現している。

文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄

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ドライバーの感性とシンクロする「Honda S+ シフト」。アーリーダウンやコーナリングホールドといったスポーツアダプティブ制御も入っている

 新型プレリュードに搭載されるのは、2025年北米カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したシビック・ハイブリッドと同じ、2モーター方式のシリーズパラレルハイブリッド「e:HEV」である。高効率なエンジンとモーターの組み合わせによって、日常の街乗りから高速巡航、そしてスポーツドライビングまで幅広く対応できる万能ユニットだ。

 これまで「燃費に優れたハイブリッド」というイメージが強かったが、新型プレリュードではそこに新しい価値が加わった。

 その新しい価値を与えるのが、今回初めてハイブリッドと組み合わされた「Honda S+ シフト」である。

シフトボタンの左側に「S+ シフト」のボタンと、ドライブモードを選択できるスイッチが配置されている

 ドライバーの操作とクルマの応答をシンクロさせ、アクセルを踏み込むと即座にリニアな加速を発生。さらに仮想8速変速の制御によって、従来のハイブリッドにはなかったシフトフィールを生み出す。これは単に「速い」だけではなく、ドライバーが意図した通りの動きを精密に再現するもので、繊細な車両コントロールを可能にしている。

ハイブリッドカーでどうしても欠ける高揚感も新型プレリュードでは力を入れている。エンジンサウンドを車室内に響かせる

 Honda S+ シフトはスポーツカーに欠かせない「五感で味わう楽しさ」にも力を入れている。シーン応じたエンジンサウンドをアクティブサウンドコントロールで車内に響かせたり、シフトダウン時のブリッピングサウンドによって高揚感を演出。さらにハイブリッドらしからぬタコメーターやシフトインジケーターと連動して視覚的な躍動感を提供する。ドライバーは耳と目、そして体全体で「操る喜び」を感じられるのだ。

ドライブモードを切り替えると、メーター内が各モードに合わせた表示に変更される(写真は「SPORT」)。全開加速時に出力落ちを抑制するために高回転域を維持するレブリミットホールドという制御も入る

 また、ドライブモードと組み合わせることで走りの性格が大きく変わるのも特徴だ。SPORTモードではワインディングでの鋭いレスポンスが際立ち、GTモードでは長距離移動に適したバランスのよさを発揮。そしてCOMFORTモードでは、低回転域からのトルクフルでスムーズな走りが楽しめる。

 さらに、「アダプティブ・ダンパーシステム」という電制サスペンションを搭載したことにより、各走行モードに合わせた最適かつ緻密なダンパー減衰力制御も可能になっている。そこにHonda S+ シフトを掛け合わせることで、日常から非日常まで、まるでクルマの性格そのものを切り替えるような体験が可能になる。

 従来のハイブリッドは「効率的だがスポーツ性に乏しい」という印象を持たれがちだった。しかし新型プレリュードはその常識を覆し、ハイブリッドシステムを「走りの武器」へと変貌させた。つまり、新型プレリュードは電動化時代にふさわしいスポーツクーペとして、「電動タイプR」と呼ぶに相応しい存在だ。

 タイプR譲りの「デュアルアクシス・ストラットサスペンション」による卓越したハンドリング性能に加え、Honda S+ シフトがもたらす圧倒的なレスポンスと五感に訴える演出は、単なるハイブリッドの枠を超え、未来のスポーツカー像を提示しているといえる。

 五感に訴えるハイブリッドシステム「Honda S+ シフト」は、日本市場に展開される次世代e:HEV搭載車すべてに順次搭載されるということで、今後のホンダ車の走りへの期待感がおおいに高まる!

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