アントネッリ、5連勝に向けて視界良好! 今季4度目のPP獲得。フェルスタッペン、ハミルトンの王者経験者ふたりが肉薄|F1モナコGP予選

 F1モナコGPの予選が行なわれ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションを獲得した。アストンマーティン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手だった。

 2026年のモナコGPは、大会2日目も非常に良い天候。上空には青空が広がり、気温24度と過ごしやすいコンディションだった。ただ路面温度は47度まで上がる中、予選のスタート時刻を迎えた。

 非常に短く、とても狭いモナコ・モンテカルロ市街地コース。トラフィックに遭わないことも重要なサーキットである。特に全車が走行するQ1は、それを最も警戒しなければいけないセッションである。

■Q1:好調ボルトレトが勿体なさ過ぎるクラッシュ

 セッション開始と当時に、ほとんどのマシンがコースイン。レッドブルのマックス・フェルスタッペンだけが、少しコースインのタイミングを遅らせた。

 ほとんどのマシンが最初のアタックを終えた段階で最速だったのは、フェラーリのシャルル・ルクレール。ただそのタイムは1分14秒141であり、直前に行なわれたFP3のタイムと比べても1.5秒ほど遅い。まだまだ勝負の時は先といった印象であった。

 ルクレールは2回目のアタックで1分13秒399を記録して首位を堅持。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)、3番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)という序列であった。

 セッション折り返しを迎える頃から、下位を中心に2セット目のタイヤを投入。フリー走行から好調であり、1セット目のタイヤで8番手、9番手につけていたアウディ勢も、2セット目のタイヤを投入した。

 各車がペースアップを目指す中、残り2分半というところでアウディのガブリエル・ボルトレトがヌーベルシケインの入り口左側のガードレールに左フロントタイヤを接触させてしまい、コントロールを失ってクラッシュ。Q3進出も十分に狙える速さを見せていた中、非常に勿体無いクラッシュであった。これでQ1は赤旗中断となった。

 残り時間は2分11秒。1アタックできるかどうか、非常に微妙な残り時間である。まだ満足いくタイムを計測できていないマシンは、赤旗解除が予告されている時間の3分ほど前からピットレーン出口に並び、我先にとコースへ向かおうとした。

 セッション再開時に真っ先にコースインしていったのはキャデラックのセルジオ・ペレス。この時ペレスは17番手であり、ひとつでもポジションを上げることができれば、キャデラックとして初のQ2進出を決められるという立ち位置だった。

 ただ、コースインするまでにピットレーンで長く待ったためタイヤが冷え切っていたか、各車ともペースが上がらなかった。そんな中でウイリアムズのカルロス・サインツJr.だけがペースを上げ、10番手タイムを記録。この結果、ハースの2台が脱落圏内に弾き出される格好となった。

 結局ハースのエステバン・オコンとオリバー・ベアマン、キャデラックのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタス、そしてアストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがここで脱落となった。

■Q2:フェルスタッペンがトップタイム。PP争いに加わる?

 15分間で行なわれたQ2は、メルセデス勢が少し遅れてコースイン。それ以外のマシンはセッション開始と同時にコースに入った。ただQ1でクラッシュがあったボルトレトは、Q2進出は果たしたものの走行できない。

 各車が最初のアタックを終えた段階で首位に立ったのは、FP3で覚醒した感のあったアントネッリ。1分12秒778と、2番手ランド・ノリス(マクラーレン)に0.1秒の差をつけた。

 ただこのアントネッリとノリスの間に割って入ったのはフェルスタッペン。このフェルスタッペンのアタックは、セクター1とセクター3はアントネッリよりも速かった。

 ただアントネッリはそのままのタイヤで走り続け、1分12秒704までタイムを更新。ルクレールがこれに0.07秒まで迫るタイムを記録した。

 気になるのはラッセルで、1セット目のタイヤでのアタックを終えた段階で8番手。チームメイトのアントネッリに0.6秒の差を付けられた。

 残り5分を切った頃から、各車2セット目のタイヤを履いてコースイン。Q3進出をかけた最後のアタックに向かった。

 このQ3進出をかけた中で素晴らしい走りを見せたのは、レーシングブルズのリアム・ローソンで9番手タイムを記録。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)も10番手でQ3進出を果たした。

 一方でQ1まで好調だったアウディのニコ・ヒュルケンベルグがペースが伸びず、なさかの13番手でQ2敗退。この他ウイリアムズの2台、フランコ・コラピント(アルピーヌ)、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)もここで姿を消した。

 さて驚きだったのはフェルスタッペンだ。フェルスタッペンは2セット目のタイヤでトップタイムをマーク。フェラーリvsメルセデスとなりそうだったポールポジション争いに、一気に加わってきた格好だ。チームメイトのアイザック・ハジャーも3番手でQ3に進出した。

■Q3:アントネッリが驚きPP、チャンピオンふたりを抑える

 ポールポジションを決めるQ3。まず速さを見せたのがマクラーレン勢で、ノリスが首位、ピアストリが2番手となった。ただ、ハミルトンがこれをあっさり上回って首位に。しかしアントネッリはこのハミルトンに0.178秒の差をつけ、1分12秒375という圧倒的なアタックを披露した。

 フェルスタッペンは最終セクターでミスがありながらも、アントネッリに0.001秒差まで迫るタイムを記録し、2番手となった。

 なおルクレールはこのセットでのアタックにミスがあり、早々にピットイン。10番手で2セット目のタイヤに履き替えるためにピットに戻ってしまった。

 そのルクレールはいち早く2セット目のタイヤでコースイン。1分12秒351を記録して、ほんの僅かの差ながらアントネッリを凌いで首位に立った。

 フェルスタッペンはセクター1とセクター3で全体ベストを計測し、一気に首位に浮上。ハミルトンもセクター2で最速をマークしこれに対抗しようとしたが、フェルスタッペンには届かなかった。

 これでフェルスタッペンのポールポジションが決まったかと思われた。しかしアントネッリは、いずれのセクターでも最速をマークしていないにも関わらず1周をしっかりまとめ、フェルスタッペンに0.043秒差をつけて最速。ポールポジションを獲得した。

 アントネッリの後方からは、ルクレールも素晴らしい速さで飛んできていたが、タバココーナーの出口で痛恨のクラッシュ。マシンの右側にダメージを負い、ラスカスのアウト側にある退避エリアにマシンを止めてしまった。

 アントネッリは前戦まで4連勝。もっとも抜きにくいと言われるここモナコでポールポジションを獲得したことで、5連勝に一歩近づいたと言える。ただすぐ後からは、まったく油断できないフェルスタッペンとハミルトンというふたりのチャンピオン経験者がプレッシャーをかけてくる……簡単に逃げ切ることは許してもらえないだろう。

 レッドブルのもう1台、ハジャーも奮闘して5番手。気になるのはラッセルで、トップ3チームの中で最も遅い6番手になった。マクラーレンの2台がその後ろ。ガスリー、ローソンというトップ10の順序になった。

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