巨人2軍本拠・Gタウンスタジアムにアマ野球界から感謝の声届く理由「本当にありがたい」「選手の励み」(スポーツ報知)
巨人の新ファーム球場・ジャイアンツタウンスタジアム(東京・稲城市)を特集する「月刊Gタウン」の第2回は、多目的スタジアムとしての可能性を取り上げる。首都大学野球春季リーグでは、5日の開幕戦で同球場を使用。球場不足に悩むアマチュア側からは歓迎の声が相次いだ。アマ野球だけでなく、各種イベントの会場として貸し出されるGタウン。その目的や狙いにも迫った。 【写真】高台に位置するジャイアンツタウンスタジアム 澄み切った青空に、若者たちの熱き声援が溶けていった。5日、Gタウンで初めてアマ野球の公式戦が開催された。首都大学野球春季リーグ開幕戦。三塁側エキサイトシートに陣取った帝京大の応援部隊では、屈強な男たちがチアリーダーと跳びはね、大きな声でナインを後押しした。1月の全国大学選手権で4連覇を達成したラグビー部の面々だ。1月には野球部が応援。恩返しに駆けつけた。 「この球場は選手たちも近く感じますね。一緒に戦っている感じです」とラグビー部の部員。その帝京大を2―0で下した東海大のプロ注目遊撃手・大塚瑠晏(るあん)主将(4年)は笑顔で語った。「プロの方がやっている球場でできたのは、うれしい。開幕戦がGタウンと聞いた時、みんな喜んで『どんな球場なんだろう』と調べたりしました」。この日、登場した6校の選手は口をそろえ、新球場での開催を喜んだ。 アマ球界にとってGタウン開業は吉報だ。首都圏では現在、球場不足が慢性化。首都大学野球連盟の野畑優作事務局長は言う。「土日を中心にここ数年、各球場とも予定が入っている状態が続いていました。Gタウンを使わせていただけるのは、本当にありがたい。ウチのリーグはプロの使用球場でやる機会はなかなかなかったので、選手たちのモチベーションにつながっています。ぜひ来年以降の使用もご相談させていただければ」。普段は平塚や等々力、牛久など首都圏各地の球場を転戦しているだけに大歓迎した。 5月10、11日は東都大学野球リーグが初進出。夏の高校野球の東・西東京大会の会場にもなる。東京都高野連の根岸雅則専務理事は「プロが戦う球場を使えるのは、選手たちにとっても励みになる」と感謝した。巨人のファーム本拠地としてだけでなく、学生たちの汗と涙の舞台としても、Gタウンの存在感は増していく。(加藤 弘士) ◆3月1日の開業以降に開催されたイベント ▽イースタン・リーグ公式戦 ▽MLB開幕シリーズ PV ▽首都大学野球 春季リーグ戦 ▽リアル脱出ゲーム ▽ドリームコーチングフェスティバル ◆今後のイベント予定 ▽ランニングフェスティバル2025(4月29日) ▽東都大学野球春季リーグ戦(5月10、11日) ▽世界コスプレサミットとのコラボイベント(6月7日) ▽ヴィーナスリーグ(5月31日、6月1日、同14、15日) ▽第107回全国高校野球選手権 東・西東京大会(7月) ▽東京クラフトフェスティバル(10月4、5日) ▽ニトリJDリーグ ダイヤモンドシリーズ(女子ソフトボール=11月15、16日)
報知新聞社