FIBA女子アジアカップ2025本日開幕「日本の速いバスケを展開しながら広いスペースでプレー」東藤なな子選手
2025年7月13日
東藤なな子選手は2度のオリンピックで得た経験を言葉にしてチームに還元
メインコートで行われた前日練習で汗を流す女子日本代表チーム
「FIBA女子アジアカップ2025」は本日7月13日(日)より、中国・深圳にて開幕。女子日本代表にとって、昨年のパリ2024オリンピック以来の公式戦です。#8 髙田真希選手(デンソー アイリス)、#3 馬瓜ステファニー選手(CASADEMONT ZARAGOZA)、#52 宮澤夕貴選手(富士通 レッドウェーブ)、そして東藤なな子選手(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)の4人が昨年のオリンピック経験者。さらに#10 渡嘉敷 来夢(アイシン ウィングス)は2016年リオ大会、#99 オコエ 桃仁花選手(ENEOSサンフラワーズ)は2021年東京大会に出場し、世界最高峰の戦いを知るオリンピアンが半分を占めます。対して、#77 栗林未和選手(東京羽田ヴィッキーズ)と#2 今野紀花選手(デンソー アイリス)、最年少19歳の#26 田中こころ選手(ENEOSサンフラワーズ)が初選出されました。女子日本代表を率いるコーリー・ゲインズヘッドコーチは、12名それぞれの経験値や特徴を生かし、ポテンシャルを引き出しながら融合したチームで今大会へ臨みます。
今年2月3日、ゲインズヘッドコーチは就任会見で「オーガナイズ(整備)されたカオス」をバスケスタイルとして挙げ、「ハイエナジー」「継続性」「プレーハード」を求めながら強化を進めてきました。練習中は常に「ペース&スペース」を徹底させ、ポジションに関係なく「40分間、1分たりともペースを落とさずに走り続けること」を掲げ、ふたたび世界からリスペクトを勝ち獲る戦いがはじまります。
東京2020オリンピックではディフェンスとドライブの役割に徹し、銀メダル獲得に貢献した東藤選手。2度のオリンピックを経験し、「今まで先輩たちがチーム内で発言してくれていたことが染みついているからこそ、どのタイミングでプレーし、何が必要かが直感的に分かるようになってきました。自分にとっても経験を積んで来た感覚はあり、気づいたタイミングで発言するようにしています」とチームでの立ち位置も変化しています。
東藤選手はコンボガードとしてポイントガードにも挑戦し、「自分がファーストアクションでボールを持ったときは、視野を広げてプレーできるようになり、徐々にフィットしてきていると思います」と新たなスタイルにも手応えを感じています。「昨年までとは目指すバスケも変わり、スペーシングをうまく活用しながら、コーリーヘッドコーチはペース&スペースをすごく大事にしています。日本の速いバスケを展開しながら広いスペースでプレーすることを求められています」という東藤選手は、“コーリーJAPAN”を引っ張る若きリーダー。#4川井麻衣選手(デンソー アイリス)や田中選手、今野選手とともに、「東藤選手を含めた4人がガードとして同じ仕事を全うしてくれており、今大会も期待しています」とゲインズヘッドコーチは信頼を寄せます。
本日から予選グループフェーズがはじまり、グループBの日本はレバノン(本日 14:30)、フィリピン(7月14日 20:30)、オーストラリア(7月15日 17:30)と対戦し、リーグ1位のチームが準決勝へ駒を進めます。異なるグループ同士の2位vs3位による準決勝進出決定戦を行い、勝った2チームがベスト4入り。今大会上位6位以上が来年3月に開催予定のFIBA女子ワールドカップ2026 世界予選への出場権獲得。今大会を制したアジアチャンピオンは、そのままワールドカップ本戦への切符が与えられます。女子日本代表の目標は、2大会ぶりの王座奪還です。
■FIBAアジアカップ2025 日程:2025年7月13日〜20日 開催地:中国・深圳(深圳スポーツセンター) 出場国(予選グループフェーズ) 【グループA】中国(4)、ニュージーランド(26)、韓国(14)、インドネシア(57) 【グループB】日本(9)、オーストラリア(2)、フィリピン(44)、レバノン(54) ※()内数字はFIBAランキング(2025年7月7日時点) 試合日程(日本時間) 7月13日(日) 14:30 日本 vs レバノン 7月14日(月) 20:30 日本 vs フィリピン 7月15日(火) 17:30 日本 vs オーストラリア 7月18日(金) 準決勝進出決定戦・7-8位決定戦 7月19日(土) 準決勝・5位決定戦 7月20日(日) 決勝・3位決定戦 放送・配信
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