中国外相、米大使に両国関係を「正しい軌道」に戻す必要あると伝達
中国の王毅外相は3日、デービッド・パーデュー在北京米国大使に対し、両国関係を「正しい軌道」に戻すために米国は必要な条件を整えるべきだと伝達した。香港で5月撮影(2025年 ロイター/Bertha Wang)
[北京 3日 ロイター] - 中国の王毅外相は3日、米国のパデュー新駐中国大使に対し、両国関係を「正しい軌道」に戻すために米国は必要な条件を整えるべきだと伝達した。外務省が発表した。
王氏はパーデュー氏に対し、ジュネーブでの会談後、中国は双方が合意した内容を「誠実かつ厳格に」実行してきたが、「米国が最近、一連の『ネガティブな』措置を導入したことは遺憾」であり、中国はこれに断固反対すると述べた。
また、両国関係は重大な局面を迎えており、対話と協力が「唯一の正しい選択」だと語った。その上で、パーデュー氏が、信頼できるコミュニケーターであり、相違点の仲介者であり、協力の促進者になることを希望するとした。
パーデュー氏は王氏との会談後、 「米中関係で対話 が 不可欠だ」とXに投稿。会談で 、 トランプ米大統領が 優先事項に掲げる 貿易問題のほか、 合成麻薬「 フェンタニル 」を巡る問題や 不法移民について 強調したと明らかにした。
ホワイトハウスのレビット報道官はこの日の記者会見で、トランプ政権は関税措置を巡る先月の中国との合意の順守状況を注意深く見守っているとし、米当局者は中国と引き続き連絡を取り合っていると言及。トランプ大統領は中国の習近平国家主席と近く電話会談を実施すると改めて表明した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab