「ニンテンドースイッチ2」の当選発表がエンタメ化 悲喜こもごもの1日を回顧 サブカルライターも応募
任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」を発売日の6月5日に入手するための戦いは激しかったようです。同社のサイト「マイニンテンドーストア」で当選(落選)が24日、発表されました。日本だけで約220万人の応募者が殺到しただけに、同日は一種の“お祭り”になりました。悲喜こもごもの一日を振り返ります。
スイッチ2の抽選発表は、24日の「午後以降の予定」でした。そのため昼過ぎにはメールが来るのを待っているというSNSを見かけました。ところが「マイニンテンドーストア」が突然メンテナンスに入り、「任天堂サポート」のXから復旧のお知らせが出たのは23時ごろ。その間は、かなりの人が「当選発表はどうなった?」といった感じで、関連ワードがXで次々とトレンド入りをしました。
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13時ごろに「Switch2」のワードがトレンドの1位になり、関連ワードの「マイニンテンドーストア」と共に、ずっと上位に張り付いていました。21時になると「Switch2の当落」が1位に浮上。続いて「マイニンテンドー」「Switch2落選」のワードが飛び交いました。さすが220万の応募者数があるだけのことはあります。
ここで声優で、任天堂のネット情報番組「ニンテンドーダイレクト」のナレーションを担当している中村悠一さんの名前もトレンドに浮上しました。中村さんがスイッチ2の落選を嘆くポストを投下して、そこから続く内容が面白すぎて話題になったためです。ご存じない方は、ぜひ読まれて楽しんではいかがでしょうか。
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スイッチ2の当落は、多くの有名人がネタにしています。中でも松山ケンイチさんは、抽選の当否アンケートを募っており、当選率は20%を切る状態です。実際のところは任天堂が発表しない限り不明ですが、それでも、相当の台数を用意したことが予想できるわけですが……。任天堂がXで「相当数のお客様が当選しない」と告知しただけのことはあります。
そして28日から「マイニンテンドーストア」で、スイッチ2を発売日に入手できる好機……2回目の抽選受付が始まるのですが、そこで駆け引きがありそうです。
スイッチ2には「日本語・国内専用」(5万円弱)と、「多言語対応」(7万円弱)の2種類があるのですが、割高な後者の方が当選率が高いのでは……という声もあります。それを受けて2回目の抽選で多くの人が「多言語対応」の応募に殺到すれば当選確率は落ちますから、どれを選ぶか迷います。2万円の差は大きいものの、発売日に入手できること、日本・英語で切り替えて遊べるのも良いので、目下悩んでいます。
このようにスイッチ2の発売前、抽選そのものがSNSと合体して、エンタメ化している感があります。2回目も当選発表に加え、どのバージョンに応募するかでも盛り上がりそうです。
品不足の状態はPS5の発売前と似たような感じになってきましたが、任天堂は転売対策で打てる手は打っていて、普段からゲームを遊ぶユーザーを優先する配慮を見せたことなどが、ゲームファンの不満を下げる効果を果たしているのは間違いないでしょう。
なお私も抽選に挑戦しましたが、無事落選しました。ですが当落が分かる前のドキドキ感ときたら……。競馬で馬券を買い、レースを見る時のように感じたのは私だけでしょうか。外れても十分に楽しんだように思える、不思議な1日でした。
マイニンテンドーに届いた「ニンテンドースイッチ2」の抽選に落選したお知らせの画面ゲームやアニメ、マンガなどのサブカルを中心に約20年メディアで取材。兜倶楽部の決算会見に出席し、各イベントにも足を運び、クリエーターや経営者へのインタビューをこなしつつ、中古ゲーム訴訟や残虐ゲーム問題、果ては企業倒産なども……。2019年6月からフリー、ヤフーオーサーとして活動。2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。不定期でラジオ出演も。