WEリーグ史上最多2万6千人が国立に集結!! 千葉L対大宮Vは終盤ドラマで激闘2-2ドロー

[5.6 WEリーグ第20節 千葉L 2-2 大宮V 国立]

 WEリーグは6日、国立競技場でジェフユナイテッド千葉レディース対大宮アルディージャVENTUSが対戦した。史上初のJ・WEリーグ国立競技場同日開催にWEリーグ史上最多の26,605人のファン・サポーターが詰めかけた一戦。1-1で迎えた後半44分、千葉LはDF林香奈絵が勝ち越しゴールを決めたが、大宮Vも同45+3分に途中出場FW西尾葉音のゴールで追いつき、劇的な2-2の引き分けに終わった。

 午後4時キックオフのJ2リーグ第14節・ジェフユナイテッド千葉RB大宮アルディージャ戦を控えるなか、正午にキックオフしたWEリーグの同カード対決。朝から降り続いた冷たい雨のなかにもかかわらず、26,605人の公式入場者数を記録した。これは3月8日にエディオンピースウイング広島で行われたS広島L対浦和Lの20,156人を上回るWEリーグ史上最多記録となった。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防が続いた中、まずは大宮Vがスーパーゴールで試合を動かした。前半31分、MF仲田歩夢の右CKは千葉L守備陣が跳ね返し、波状攻撃も立て続けに阻まれる形となったが、ペナルティエリア外に流れたボールにMF高橋美紀が反応。強烈な弾丸ミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。

 それでも大宮Vが続くチャンスを活かせずにいると、千葉Lが前半のうちに追いついた。最終ラインを起点につなぎ、FW大澤春花のポストプレーから左サイドを攻め込むと、DF石田菜々海のクロス性のボールがゴール方向へ。大宮VのGK今村南海がパンチングを試みたが、弾き切ることができず、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

 後半は互いにゴール前のチャンスを作り合うが、なかなか決めきれない展開。大宮は後半40分、高橋のクロスに合わせたDF乗松瑠華}のヘッドが合わせたがGK望月ありさにセーブされると、直後には西尾が背後に抜け出すも、1対1から放ったシュートは左に外れた。

 すると後半44分、そこで千葉Lが決め切った。左サイドを大澤とFW根津里莉日が攻め込み、根津のクロスは相手に阻まれたが、こぼれ球に林が反応。ペナルティアーク付近からのダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺した。  それでも試合は終わらなかった。後半アディショナルタイム3分、大宮VはDF西澤日菜乃が鮮やかなボール奪取から左サイドに展開し、これにFW齊藤夕眞が抜け出すと、クロスボールに西尾が反応。左足でゴールにねじ込み、劇的な同点弾が決まった。そのまま試合はタイムアップ。歴史的な国立開催は両者勝ち点1を分け合った。  千葉Lは8位、大宮Vは11位となっている。 (取材・文 竹内達也)●WEリーグ2024-25特集

関連記事: