HD-2D版『ドラクエI&II』突如明かされた新キャラ“サマルトリア妹”説に「刺される」のささやき…なぜ?
3月27日放送の「Nintendo Direct 2025.03.27」の中で公開されたHD-2D版『ドラゴンクエスト I&II』のPVの内容について、ファンから「刺される」という声が上がっています。それはなぜなのでしょうか?
沸き立つ「サマルトリア妹」説。でも、“刺される”って何…?
初代と『II』がカップリングリメイクされている本作ですが、今回紹介されたPVには『II』部分にもう1人のキャラクターが登場。映像内での言及などはありませんでしたが、ファンの間ではパーティメンバーのひとりである「サマルトリアの王子」の妹、つまりサマルトリアの王女なのではないかという説が浮かび上がっています。
それにあわせ、ファンの間では「刺される」という声も……!?はじめて目にすると一体何事か、となりますが、これは、ファミコン通信(当時)の1987年14号に掲載されたコーナーで堀井雄二氏が語った『ドラクエII』の没エンディング案が元となっています。
そのエンディング案では、ラスボス戦でサマルトリアの王子が犠牲に。その後、主人公とムーンブルクの王女が2人で城に帰還し、セレモニーが開催される中で、「お兄ちゃんの仇っ!」とサマルトリアの王女が短刀で主人公を刺殺、そのまま終わってしまうというものだったそうです。
この悲しすぎる没エンディングの情報が、ファンの間で「刺される」と囁かれている理由です。ファンによるwikiなどにも長年掲載されている情報として、思い出すゲーマーも多そうですね。
なお、当時のエニックス作品には1985年の『地球戦士ライーザ』(あるいは、1987年のFC移植版の『銀河の三人』)など“鬱エンド”と呼ばれる内容かつ唐突に終わるものがあり、没エンディングとされるものが当時、実際に検討の対象になった可能性は十分ありえたのではないでしょうか。
もちろん、そのような内容は現代の『ドラゴンクエスト』のまとう空気にはそぐわず、没エンディングが復活、などということはまずないでしょう。
ただ、シリーズ全体ではところどころでダークな物語を描いてきて、次回作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』は全体的にダークで大人向けのものになると明言されていることから、オマージュレベルでは何かしらの仕掛けが用意されている可能性はないとは言えないかも知れません。いずれにせよ、今後の続報に期待ですね。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに2025年に発売予定です。
※UPDATE(2025/3/28 17:08):本文中の表現を一部変更しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
《みお》