米国株式市場=続落、AI投資懸念でメタ・マイクロソフトに売り

米国株式市場は続落して取引を終えた。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

[31日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabとメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabが、人工知能(AI)向け投資の資本費用が増加していると明らかにしたことで、利益率を不安視する見方が広がった。
両社とも前日の引け後に発表した決算は市場予想を上回っていたが、この日の株価は下落した。メタは4.1%安、マイクロソフトは6%安。 もっと見る
この日はアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabとアップル(AAPL.O), opens new tabが引け後に決算を発表。アマゾンはクラウドサービス事業の好調を背景に売上高が市場予想を上回った。アップルもiPhoneの販売が好調となり、売上高と利益が予想を上回った。 もっと見る
29日に決算を発表したアルファベット(GOOGL.O), opens new tabは1.9%下落した。

BMOファミリーオフィスのキャロル・シュライフ最高投資責任者(CIO)は「マグニフィセント・セブン(超大型ハイテク7銘柄)のうち3社が基本的にAI投資の予算はオープンエンドだと言っており、投資家はそれを嫌気している」と指摘した。

米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向を見極める上で重視している個人消費支出(PCE)価格指数の9月データは前月比0.2%上昇し、エコノミスト予想と一致した。 もっと見る

ただ、変動の大きい食品とエネルギー成分を除いたコアPCE価格指数は前年比2.7%上昇と、予想の2.6%上昇をやや上回った。個人消費も0.5%増と、市場予想の0.4%増を上回った。

市場ではFRBが11月6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施すると予想されている。

フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは4%下落。決算を受け17.4%急落したモノリシック・パワー・システムズ(MPWR.O), opens new tabが指数を押し下げた。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabも4.7%安となった。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)(.VIX), opens new tabはやや上昇。さらなる企業決算や大統領選、FOMCなどを控え、今後数週間ボラティリティーが高まるとみられている。
化粧品大手エスティ・ローダー(EL.N), opens new tabは2025年度の業績見通しを撤回。株価は20.9%急落した。
配車大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N), opens new tabは9.3%安。第4・四半期の配車事業の総予約件数が市場予想を下回ると発表した。 もっと見る

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.66対1の比率で上回った。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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Abigail is on the M&A team and writes about consumer and retail deals. She joined Reuters in 2022 from Debtwire where she covered leveraged finance and the primary debt market for three years. Previously, her work has appeared in the Wall Street Journal, CNBC and the Boston Business Journal. She majored in business journalism at Washington and Lee University.

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