米中レアアース協議は「道半ば」-USTR代表が慎重ながらも楽観視
Bloomberg News
- レアアース供給で中国から一定の約束を得た-グリア氏
- 「現在、幾つかの技術的な課題に取り組んでおり、大統領とも協議」
グリア米通商代表部(USTR)代表は、中国とのレアアース(希土類)に関する協議について、慎重ながらも楽観的な見通しを示した。
グリア氏は、先週ストックホルムで行った中国との協議でレアアースが焦点になったと明らかにした。1日に収録、3日に放送されたCBSの報道番組「フェイス・ザ・ネイション」のインタビューで語った。詳細には踏み込まなかったものの、その供給に関して中国から一定の約束を得たともしている。
同氏は「われわれは中国から米国に渡る(レアアース)磁石およびそれに関連するサプライチェーンが規制前と同様に自由に流れるよう注力している」とし、こうした取り組みが「道の半ばあたりまで来ていると思う」と述べた。
中国は米国の関税に対する報復措置として約4カ月前にレアアース磁石への輸出規制を導入。その後、米国が中国からの輸入品に対する高水準の関税を一時的に停止したことを受けてレアアース磁石の輸出加速に合意した。
グリア氏は、トランプ米大統領が8月12日の期限を前に関税措置の一時停止を継続するかの最終判断を下す予定だと指摘。「現在、幾つかの技術的な課題に取り組んでおり、大統領とも協議している」と述べた。
中国税関の最新データによると、米国へのレアアース磁石の輸出量は6月で353トンだった。5月の46トンから増加しているが、今年4月に中国が輸出規制を開始する前の水準は大幅に下回っている。
原題:Greer Says US-China Talks ‘About Halfway There’ on Rare Earths(抜粋)
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