【キッザニア】小学生に「証券取引所」はさすがに無理ゲーでは…? → プライムでIPOし、鐘を鳴らすキッズ
またしてもキッザニアから、無理ゲー感がする試みの案内が届いた。は? 証券取引所を開設する……だと……?
いや、キッズは証券取引所の存在すら知らなくてもおかしくないだろ。何をどうするんだ? オープンに先駆け、小学生たちが実際に体験する様子を見せてもらえるという。ようし、とりあえず見に行こう。
・キッザニアサマー
なんでもキッザニアでは7月19日から8月31日の期間で実施される「キッザニアサマー 2025」の一環で、キッズたちが金融と経済についての理解を深められる場を設けようとしているらしい。
その最初の一手が、2025年7月22日から28日の期間にオープンする証券取引所なのだとか。しかも日本取引所グループ(JPX)とのコラボなので、ガチである。
なんということだ。私がキッズの頃の夏はプールと虫とガンダムのことしか考えていなかった……いや、40歳の夏でも虫とガンダムのことを考えているというのに、令和のキッズは証券取引所で金融経済なのか?
敗北感を覚えつつ、キッザニア東京に到着。まだオープン前だが、場内にはすでに証券取引所ができていた。
証券取引所で何をするのか疑問だったが、どうやらキッズは取引所の職員ではなく、上場しにきた起業家になるもよう。
キッズたちはここで新規上場を目指し、上場申請書類を作成、提出する。そして審査を受け、上場に至れば、その成果として上場通知書をゲットできるのだとか。
定員は1回6名で、所要時間は約30分。10キッゾの給料も得られるそうだ。なるほど……私としても完全に未知の世界ですね。上場企業のCEOとか、なってみたいものです。
ブース内部はこんな感じ。株価が流れるモニターと、新規上場を果たした際にならされる鐘、そしてJPXのロゴ。
・起業家
ほどなくしてやってきたキッズたち。まずはスタッフからユニフォームとなるジャケットと、赤いネックストラップを装備。ENTREPRENEURと書かれている。
さて、起業家として上場するには、まず起業した会社がなければ話にならない。今回は用意された様々な企業から好みの会社を選び、その会社の代表になるというスタイルでいくもよう。
会社の概要を記したパンフレット的なものが配られ、そこから1社を選ぶキッズたち。もし希望する会社が被った場合は、共同で起業するスタイルになるもよう。
会社が決まったら、そこからは株や投資家、そして証券取引所について、それぞれの役割や関係性などの解説タイム。とても難しい内容だが、キッズたちは大丈夫だろうか?
そういう部分を上手くやるのがキッザニア。小学生でも理解できるよう、難しい単語を使わずシンプルに解説していく。
そして出てくる上場申請書兼宣誓書。これが最大の難関。ゲーム会社を共同で起業した彼らは、協力して書類の作成にあたっているようだ。スマートなソリューション。
チラっと見えたが、彼らが上場するのはプライム市場のもよう。新規上場申請のための有価証券報告書と宣誓書が合体したような書類だと思われる。上場申請日における発行済み株式数などを記入しなければならない。
完成したら、封筒に入れて提出。あとは審査を待つこととなる。
キッズたちは一流のENTREPRENEUR。彼らの企業はビッグで洗練されている。つまり……
……
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……
_人人人人人_ > 祝上場 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
からの
IPO(新規上場)を目指す数多の起業家のドリーム。例の鐘を鳴らすキッズ。この鐘と槌も、JPXから借りたガチなやつだそう。
あとはモニターで初値をチェックし、上場通知書を授与される。中には彼らがCEOを務める会社が、キッザニア東京 証券取引所のプライム市場に上場した旨が記されているぞ!
・金融経済の夏
ということで、キッザニア東京でオープン予定の証券取引所。なかなかにハードなテーマだが、うまいことやれたようだ。
最後に今回体験したキッズたちに感想を聞いたところ、「鐘を叩くのが楽しかった」という小学生らしいものが出てきたのには、少し安心した。
キッザニアによると、今回の取り組みは、子供たちにあの鐘を鳴らせる機会を作りたいというところもあったそう。確かに、普通に生きていたら、あれを鳴らせるのは選ばれし者だけだ。
そして、会社というのは自分で作れるものなのだという認識や、将来に役立つ金融リテラシーを獲得する第一歩になれば……というところなもよう。まあ起業も株取引も、実際にやっている小学生も0ではない。
金融と経済についての理解は、あればあるほど武器になるのが資本主義社会。証券取引所の後も、また別の金融経済系のパビリオンが開設予定だという。全てコンプして、夏休みを金融経済で染め上げるのも手かもしれない。