猪瀬氏の著書「昭和16年夏の敗戦」、価値は不滅と石破首相

 石破茂首相は6日の参院予算委員会で、日米開戦のプロセスなどを描いた猪瀬直樹委員(維新)の著書「昭和16年夏の敗戦」について「その価値は不滅のものだ」と評価し、安全保障問題を巡り若い世代に真っ先に薦めている本だと語った。国会で昨年11月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 石破茂首相は6日の参院予算委員会で、日米開戦のプロセスなどを描いた猪瀬直樹委員(維新)の著書「昭和16年夏の敗戦」について「その価値は不滅のものだ」と評価し、安全保障問題を巡り若い世代に真っ先に薦めている本だと紹介した。

石破首相が過去の国会質疑でたびたび「昭和16年夏の敗戦」を取り上げた理由について猪瀬氏がただした。これに対し、石破首相は「よもや、こういう場面が来るとはゆめさら思っていなかった」と切り出し、防衛庁長官時代にある人から必ず読むよう薦められたと説明した。

猪瀬委員は続いて戦時中の軍事費と現在の医療費の膨張が似たような伸びを示しているなどと指摘した。石破首相は、一般論として「ある費目が予算の多くを占めるようになることは国家財政として決して望ましいことだとは思っていない」と語った。

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