トランプ氏、イランと交渉中の合意条件に「満足していない」
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アメリカのドナルド・トランプ大統領は27日、イランと交渉中の紛争終結に向けた合意の条件について「まだ満足していない」と述べた。
トランプ氏は、イラン政府が合意に「非常に意欲的」だとしつつ、「現時点ではまだその段階には至っていない」と述べた。さらに、合意に至らなければ、米政府には攻撃を再開する用意があることを改めて示した。
イラン国営テレビが先に報じた、合意の草案の詳細だとする内容には、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡の再開や、湾岸地域からの米軍撤退などが含まれる。
ホワイトハウスは、この内容を「完全なでっちあげ」だとしている。
アメリカとイランの交渉をめぐっては先週、両国が合意に向けて進展があったことを示唆し、近く合意が発表されるのではないかとの観測が広がっていた。
トランプ氏は、27日の閣議で記者団に対し、「彼ら(イラン)はとにかく合意をしたがっている。彼らに選択肢はないと思う」と語った。
そして、「彼らはギリギリの状態で交渉している」と付け加えた。
さらに、「イランは非常に意欲があって、合意したくて仕方がないんだ」とも述べた。
一方で、「現時点では、彼らはまだその段階には至っていない。我々も(合意条件に)満足していないが、いずれ満足できるはずだ。そうでなければ、我々はただ仕事を終わらせるしかない」とした。
マルコ・ルビオ米国務長官は、交渉において「一定の進展と関心」が見られるとし、「今後数時間から数日で進展があるかどうかが分かるだろう」と述べた。
トランプ氏もルビオ氏も、イランとの交渉が順調に進んでいるという楽観的な見方を示している。しかし、両国の間で具体的にどのような意見の隔たりが残っているのかについては詳細を明かさなかった。
トランプ氏は、27日の早い段階にイラン・メディアが報じた合意の草案について、直接言及しなかった。この草案には、アメリカによるイラン港湾の海上封鎖を解除する内容も含まれているとされる。
報道によると、草案では、海上封鎖を解除する見返りとして、イランは1カ月以内にホルムズ海峡を通過する商業船舶の往来を開戦以前の水準まで回復させる。船舶の管理や航路設定はイランとオマーンが担う。
イランが核開発への野心を放棄することや、高濃縮ウランの備蓄を引き渡すという条件が草案に含まれているのかについては報じられていない。
この枠組みを示した草案を、BBCニュースは確認していない。
トランプ氏は、こうした条件を受け入れるつもりなのかと問われると、ホルムズ海峡を支配する人は「誰もいない」、同海峡は「直ちに」解放されるだろうと答えた。
また、アメリカが対イラン制裁の緩和を検討しているとの報道や、ロシアや中国によるイランの高濃縮ウランの搬出をアメリカが容認する意向だという報道を否定した。これらが事実であれば、米国内で政治への反発を招く可能性が高い。
アメリカとイスラエルは2月28日、イランに対する大規模な攻撃を開始し、紛争は中東全域へと拡大した。
イランは報復として、イスラエルと、湾岸諸国にあるアメリカの標的に対して、攻撃を仕掛けた。また、ホルムズ海峡を事実上封鎖し、世界の原油価格の急騰を招いた。
4月8日にアメリカとイランは停戦で合意した。停戦はおおむね維持されているものの、紛争解決に向けた協議はここ数週間停滞している。
これについてイランは26日、アメリカが停戦合意に対して「重大な違反」を犯したと非難した。