米国のイラン核施設攻撃で暗号資産売り、イーサが急落
Ryan Weeks、Suvashree Ghosh
- イーサは一時7.7%下落し約2200ドル、5月9日以来の安値
- ビットコインほぼ変わらず、週明けの原油市場に注目集まる
トランプ米大統領が米軍機によるイランの主要核施設3カ所への攻撃を発表したことを受け、暗号資産(仮想通貨)のイーサがアジア時間22日に急落した。一方、ビットコインはほぼ変わらず。
仮想通貨の時価総額で2位のイーサは、22日午前に一時7.7%下落し約2200ドルと、5月9日以来の日中安値をつけた。その後は一部下げ幅を縮小している。時価総額最大のビットコインは一時10万1000ドルを下回ったが、シンガポール時間午後1時10分(日本時間同2時10分)時点ではほぼ変わらず。週末で伝統的な金融市場が休場となる中、暗号資産が唯一反応を示した資産クラスとなった。
暗号資産デリバティブの流動性提供を手がけるオービット・マーケッツの共同創業者キャロライン・モーロン氏は、「市場は地政学的な展開を神経質に注視している」と指摘。注目される節目として、ビットコインは10万ドル、イーサは2000ドルとした上で、伝統的市場の再開後は原油に特に注目が集まるとの見方を示した。
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原題:Ether Leads Crypto Selloff as US Strikes Iran Nuclear Sites (1)(抜粋)
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