「ピアノ伴奏オーディション、もう限界」落選した児童の“レッスン先の先生”まで学校に抗議…小学校教員が明かす保護者対応の現実(集英社オンライン)

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こうした保護者対応の難しさは、学校行事に限ったことではない。同氏は、近年感じるという保護者の“ある変化”について、こう説明する。「子どもへの叱責を、自分自身への否定だととらえる保護者の方も増えてきました。そういった方々からよく言われるのは『子どもが悪いことはわかっているが、教員の言い方が気に入らない』という意見です。個人的な感覚では、子どもが悪いことをしたのならば叱るのが大人の役目だと思いますが、そうではない方もたくさんいるのだと感じています」こうした状況を受け、国も対応に乗り出している。文部科学省は、保護者等からの過剰な苦情や不当な要求への対応が学校運営上の大きな課題になっているとして、対応に関するガイドラインを作成。全国の教育委員会等に通知した。こうした動きに対して同氏は期待を示しつつ、副作用もあるのではないかと懸念を示す。「カスタマーハラスメントが周知されることで、一定の抑止力になるのではないかと思います。ただし、一方では正当な要求をしようとした保護者の方が意見を言えなくなってしまうことを危惧しています。線引きの難しいところですが、過剰でない要求は健全な学校運営に必要だと考えていますので、正当な要求も抑えられることで、学校の閉鎖性を助長してしまうのではないかとも心配しています」学校現場の苦悩を浮き彫りにした今回の一件。近年、運動会を縮小したり、学習発表会や合唱会を取りやめたりするなどの動きも広がっている。保護者からすれば、子どもにとって貴重な経験の場が失われると感じられるかもしれないが、一方で学校現場の負担は少なくない。学校行事のあり方が今、問われている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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