コーディングAIエージェント向けのオープンソースHeroku「InsForge」

レビュー

AIを利用してWebアプリを作成する場合、FirebaseSupabaseなどのバックエンドサービスを利用することが多いですが、これまで管理画面でユーザーの操作が必須だったほとんどの作業をコーディングAIエージェントが直接行える様に拡張したオープンソースのバックエンドサービス「InsForge」が公開されています。

InsForge - The agent-native cloud infrastructure platform

https://insforge.dev/

InsForge/InsForge: The all-in-one, open-source backend platform for agentic coding. InsForge gives your coding agent database, auth, storage, compute, hosting, and AI gateway to ship full-stack apps end-to-end. https://github.com/InsForge/InsForge

◆InsForgeの基本機能一覧

機能名 説明 Authentication ユーザー管理・認証・セッション Database PostgreSQL Storage Amazon S3互換ファイルストレージ Edge Functions Denoベースのエッジで動作するサーバーレスコード Compute 長時間稼働コンテナサービス Site Deployment サイトのビルドとデプロイ Realtime データ変更のリアルタイムサブスクリプション Vector pgvectorによるベクトル検索・埋め込み Analytics イベント追跡・使用状況分析 Payment Stripe統合による決済・サブスクリプション管理 Messaging メール・通知・トランザクションメッセージ送信 Cron Jobs スケジュールされた定期ジョブ

◆InsForgeが独自に実装している機能 ・Model Gateway 複数のLLMプロバイダーをOpenAI互換APIとしてまとめて扱えるため、アプリからAIモデルへの接続をシンプルにできます。

・MCP Server

AIエージェントの拡張機能であるMCPに対応したサーバーが用意されており、InsForgeのバックエンド機能を外部ツールとして呼び出せるため、データベース・認証・ストレージなどの状態を確認しながら開発を進められます。

・CLIとSkills

AIエージェントがターミナルから直接呼び出せるCLIとその操作を補助するSkillsが用意されており、クラウド版ではSkillsによってバックエンド操作の手順を把握しながら作業できます。READMEではCLIとSkillsはクラウド版のみと説明されており、セルフホスト版でAIエージェントにInsForgeを操作させる場合はMCP Serverの利用が基本とのこと。

◆InsForgeのセルフホスト構築方法

今回はWindowsにDocker DesktopGit for WindowsのGit Bashを用意した環境で構築します。作業フォルダを用意し、docker-compose.yml.env.exampleをダウンロードして保存。
mkdir -p insforge
cd insforge
curl -L -o docker-compose.yml "https://raw.githubusercontent.com/insforge/insforge/main/deploy/docker-compose/docker-compose.yml"
curl -L -o .env.example "https://raw.githubusercontent.com/insforge/insforge/main/deploy/docker-compose/.env.example"

.env.exampleを.envとしてコピー。

cp .env.example .env

.envを環境に合わせて書き換えます。

# .env
API_BASE_URL=http://localhost:7130
VITE_API_BASE_URL=http://localhost:7130

# Authentication
# openssl rand -hex 16などでランダムな値を生成
JWT_SECRET=【ランダムな値32文字以上推奨】
ROOT_ADMIN_USERNAME=【任意のメールアドレス】
ROOT_ADMIN_PASSWORD=【任意のパスワード】

コンテナを立ち上げます。

docker compose up -d

コンテナが起動したらブラウザで.envに設定したURLにアクセスするとログインフォームが表示されるので「Email」に.envで設定したメールアドレス、「Password」に.envで設定したパスワードを入力して「Sign in」をクリック。

ログインすると連携するAIエージェントの設定画面が表示されるので「AIエージェント選択」フォームから連携するAIエージェントを選択。

設定の手順が表示されるので、Step1の「Terminal Command」をコピー。

Git Bashでコピーしたコマンドを実行するとMCPサーバーが立ち上がります。

次にStep2の「prompt」をコピーしAIエージェントのチャット欄にペーストして実行するとInsForge用のMCPが設定されます。

Claude Codeの場合は、MCPサーバー起動後Claude Codeを立ち上げた時点でInsForge用のMCPを導入するかどうか聞かれるのでユーザーレベルでの利用かプロジェクトのみの利用か選択します。

MCPの設定が完了したら「閉じる」をクリック。

管理画面が表示されれば構築完了です。

AIエージェントとInsForgeの接続確認として「I'm using InsForge as my backend platform, call InsForge MCP's fetch-docs tool to learn about InsForge instructions.」と指示するとMCPサーバーを通してInsForgeから以下のような返答がありました。

日本語の指示による実装テストとして「title、content、authorカラムを持つpostsテーブルを作成してください」と入力すると指示通りのテーブルが作成されました。

管理画面からテーブルが作成されていることが確認できます。

「ユーザープロフィール用の画像アップロード機能を追加してください」と指示するとバックエンドで必要なストレージやテーブルを作成し、フロントエンドでの実装用スクリプトが表示されました。

これまで管理画面で行っていた操作をコーディングAIエージェントからMCP経由で実装できます。

なお、クラウド版にはバックエンドを毎日スキャンしてセキュリティ・パフォーマンス・動作状態の問題を検出し、問題があれば修正内容をAIコーディングエージェントに渡すためのプロンプトを表示する機能があります。

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