仏頂面で「両手をポケット」だったはずが...AI動画で中国外務省「ダンシング局長」爆誕(J

 中国外務省の局長の振る舞いが波紋を広げる中、中国出身のオーストラリア人インフルエンサー・悉尼奶爸(Sydney Daddy)さんによるAI加工動画がSNSで話題を集めている。 【動画】これが中華衣装の「ダンシング局長」だ ■ポケットに手を突っ込んだまま歩く中国・劉氏の動画が拡散  話題となっている動画の元ネタは、2025年11月18日に行われた外務省の金井正彰アジア大洋州局長と、中国外務省の劉勁松アジア局長の協議後に撮影された動画だった。  中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事による過激なX投稿を発端に日中間の緊張感が高まる中、金井局長は劉局長に対し、薛氏による投稿について改めて抗議。適切な対応を取るよう強く求めたという。  中国では、協議後の様子として、ポケットに手を突っ込んだまま歩く劉氏に、金井氏が頭を下げているように見える場面が切り取られ、SNSで拡散されている。撮影基準が厳しい中国においてこうした動画が撮影されることは珍しく、中国優位をアピールする狙いがあるとみられる。

 こうした中、SNSでは「憋死小日本」(小日本を黙らせてやる)のコメントとともに、1本の動画が投稿された。「小日本」は、日本を侮蔑するスラングとして使われる。  スーツ姿の金井氏の隣を歩くのは、派手な赤い花柄のチャイナスーツを着た劉氏。金井氏が頭を下げるような素振りを見せると、劉氏はおもむろにポケットから赤いスカーフを取り出すと、音楽に合わせてノリノリのステップを刻み始めた。周囲の男性らは拍手が上がり、金井氏も思わず笑顔を見せている。  悉尼奶爸さんは動画投稿の前にも劉氏の衣装を中華風に変えた画像を公開し、「この方がいいと思う。壮大で民族的な雰囲気があるし、何より、この方が小日本を苦しめられそうだし」とユーモアたっぷりにつづっていた。

 SNSでは、「このセンスには中国4000年の凄さを感じる」「うぅ! 苦しい! 笑いで窒息してしまう!」「確かに日本人窒息死するわwww」など、脱帽するユーザーらの声が上がった。  また、同じ動画からAI生成を用いたパロディ動画を作成するユーザーもいる。  「メイドバージョン」として公開されたのは、劉氏がフリルたっぷりのメイド服を着て、軽やかな足取りで金井氏を先導する動画だ。劉氏はわずかに頬を赤らめ、微笑んでいる。  劉氏が突然膝を突き、土下座をするものもある。金井氏は驚いた様子で、劉氏を覗き込んでいる。戦隊ヒーローに囲まれた劉氏がノリノリでダンスをするバージョンもあるなど、AI生成技術を用いたパロディブームが広がっている。

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