トランプ米大統領、自身の弁護士を高裁判事に指名

 トランプ米大統領は28日、ポルノ女優への口止め料支払いを巡る刑事事件で有罪評決を受けた際に自身を弁護したエミル・ボーブ氏を、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの連邦高裁の判事に指名すると発表した。写真は1月、 ニューヨーク市刑事裁判所で撮影(2025年 ロイター/ANGELA WEISS)

[28日 ロイター] - トランプ米大統領は28日、ポルノ女優への口止め料支払いを巡る刑事事件で有罪評決を受けた際に自身を弁護したエミル・ボーブ氏を、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの連邦高裁の判事に指名すると発表した。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)に、「ボーブ氏は司法の武器化を終わらせ、法の支配を回復し、米国を再び偉大にするために必要なことは何でもする」と投稿した。

ボーブ氏は司法省で首席司法副長官代理を務めている。高裁判事への就任には上院の承認が必要。

同氏は2月、ニューヨーク市のアダムス市長に対する汚職事件の起訴を取り下げるよう指示した。検察側は拒否し、ワシントンとニューヨークの検察官11名が辞職する事態となった。

上院司法委員会の民主党トップのダービン議員は、「(ボーブ氏には)地位の乱用が何度もあった」と主張し、同氏の指名に懸念を表明した。声明で、「ボーブ氏の不正行為疑惑は弁護士としての適格性に疑問を投げかけるだけでなく、彼の行動は、司法省の伝統的な独立性と法の支配を損なおうとするトランプ氏らの動きの一環だ」と批判した。

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Nate Raymond reports on the federal judiciary and litigation. He can be reached at [email protected].

Reports on the New York federal courts. Previously worked as a correspondent in Venezuela and Argentina.

Sarah N. Lynch is the lead reporter for Reuters covering the U.S. Justice Department out of Washington, D.C. During her time on the beat, she has covered everything from the Mueller report and the use of federal agents to quell protesters in the wake of George Floyd’s murder, to the rampant spread of COVID-19 in prisons and the department's prosecutions following the Jan. 6 attack on the U.S. Capitol.

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