マツダ、米国でカナダ向け生産を一時停止 関税リスク回避で

マツダは18日、スポーツ多目的車(SUV)「CX━50」を生産している米アラバマ州の工場でのカナダ向けの生産を5月12日から一時停止すると明らかにした。写真は同社のロゴマーク。2月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[東京 18日 ロイター] - マツダ(7261.T), opens new tabは18日、スポーツ多目的車(SUV)「CX━50」を生産している米アラバマ州の工場でのカナダ向けの生産を5月12日から一時停止すると明らかにした。トランプ米政権の関税政策によるリスクを回避するため。停止期間は明らかにしていない。

マツダの広報担当は、カナダ向けCX━50の生産について関税の影響で一時停止する方針だが、「中長期的に止めるわけではない。市場動向を見ながら柔軟に対応する」と説明。また、カナダには在庫もあるため、当面の間、販売には「影響しない」と話している。

2024年のカナダの販売台数全体は約7万2000台で、このうちCX━50は約15%を占めた。

アラバマ工場はトヨタ自動車(7203.T), opens new tabとの共同出資で建設。マツダは現在、同工場でCX━50のみを生産しており、カナダ向け以外のCX━50の生産は続ける。

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Daniel Leussink is a correspondent in Japan. Most recently, he has been covering Japan’s automotive industry, chronicling how some of the world's biggest automakers navigate a transition to electric vehicles and unprecedented supply chain disruptions. Since joining Reuters in 2018, Leussink has also covered Japan’s economy, the Tokyo 2020 Olympics, COVID-19 and the Bank of Japan’s ultra-easy monetary policy experiment.

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