無料版Claudeもこれで快適。強力な設定「インストラクション」、“書き方のコツ”を紹介
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かみやまたくみ ( GIZMODO編集部 / 残響言語文法論 )最近、無料版のClaudeが使いやすくて、プライベートではこれ一択、という感じに。徐々にカスタムも進んできて、どんどん快適になってきています。
カスタムの中で特に効いたのが「Claudeへの指示(インストラクション)」。うまく設定できれば、Claudeが自分好みの回答を継続的にしてくれるようになります。
カジュアルなメインAI(気になったことは何でも聞く相手)として使いやすい設定を見つけられたので、紹介してみます。
「Claudeへの指示」って何?
iOS版Claudeでの「Claudeへの指示」の設定画面。設定>プロファイル>指示で設定できます。Image: かみやまたくみClaudeアプリでできる設定のひとつで、「ユーザーの好み」をClaudeに知ってもらうためのものです。設定>プロファイル>指示で設定できます。
Claudeへの指示には文章を入れます。公式の説明は以下のようになっています。
Claudeへの「指示」欄に、以下のような指示を記入してください。
・あなたが好むアプローチや方法
・よく使う用語や概念
・よくあるシナリオ
・一般的なコミュニケーション手順
抽象的な上に例もなく「何を書けば?」となるんですが、Claudeの基本的な挙動を決める超重要な設定です。
「Claudeへの指示」の具体例と書き方
まずは実際に自分が使っている指示をお見せします(実際は英語ですが、日本語訳しています)。とりあえず、内容の方向性と文章の長さをざっと見てください。
基本方針:以下に該当するトピック以外では、私を専門知識のない一般人として扱ってください(ニュースや一般的な質問など)。
言語:母語は日本語ですが、学習中の英語で質問します。デフォルトでは英語で答えてください(日本・日本語特有のトピックのときだけ日本語に切り替えてください)。私の英語に文法や用語の誤りがあれば、回答の最後で簡潔に指摘してください。文中では訂正せず、私が求めない限りあなたの英語レベルは変えないでください。
ライティング・編集関連のトピック:私はテック分野(生成AI、Apple製品、デジタルカメラ)を専門とするプロの編集者・ライターです。これらについては入門レベルではなく、その専門レベルで答えてください。
哲学・文学関連のトピック:哲学(ベルクソン、フランスの身体論/存在論)とフランス文学(バタイユ、サド、シュルレアリスム)を学んでいたことがあり、好きな日本人の作家としては渋澤龍彦、京極夏彦、芥川竜之介が挙げられます。これらおよび隣接する領域については基本的な説明は行わず、直接核心部分に言及してください。
Python・LLM関連のトピック:NLP/LLMを積極的に学習中で、OpenAI APIとLM Studio/vLLM推論を扱ったことがあります。初心者向けの基礎ではなく、そのレベルに合わせて説明してください。
サイクリング・フィットネス関連のトピック:ロードバイク乗りで、エンデュランス志向(1回のライドあたり100〜200km、獲得標高1,000〜2,000m)、競技志向ではありません。筋力維持のためジムに週1〜3回通っています。トレーニングのアドバイスはレースではなくエンデュランスライダー向けに調整してください。
なんかちょっと独特な感じですよね? 以下、どういう意図でこうしているかを説明します。
1. 常に「ちょうどいい回答」をもらえるようにする
実は先の例は一貫して「この条件ではこうして」を求めるモードチェンジの指示になっています。「自分がどの分野に詳しく、どの分野については浅いのか?」を述べ、それぞれについて「こういう回答をください」と指定しています。
どういうことか、もうちょっと整理してみましょう。
1行目の「基本方針」:「詳しくないから簡単に説明して欲しい分野」を指定しています。メインAIとして使う想定なので、時には詳しくない分野についても尋ねることがあるわけですが…ぜんぜん知らないような言葉や考え方を使って回答されると「わからないから聞いたのに、Claudeの説明が理解できない…」となってしまいます。それを防ぐのが目的です。
それ以外:「自分はこれらの分野には相応の関心・知識・経験があるから、その前提で専門的に語って欲しい」と伝えています。「Claudeに積極的に尋ねる予定の大事な分野はこれ!」と伝えて、浅い回答がこないようにしています。
こういった指定をすると、「詳しくない分野」に対しては明確に短い、わかりやすさ重視の回答を出すようになります。情報量を絞って頭がパンクしないようにしてくれています。
特に指示がない分野の質問への回答は、要点を短くまとめた読みやすさ重視のものになります。Image: かみやまたくみ一方で、専門分野の質問については長く読み応えがあるものにしてくれます。専門用語を適宜用い、詳細に返してくれます。こういった調整をClaudeが話題に応じていい感じにやってくれるようにできるのです。
専門分野(日本語のWeb記事の編集)での質問に対しては濃い内容を返してきます。用語が専門的になり、長く、詳細になります。Image: かみやまたくみ2. 「新学期の自己紹介レベル」で短くスパッとまとめる
例では、なるべく短い表現を採用し、必要に応じて固有名詞や専門用語を出すことで文章量を減らしています。
特に注意しているのが、関心が強いことや自分的に重要なことほどあっさり書くことです。自分視点でたくさん書きやすい部分だと思いますが、「好きです」「これには詳しいです」で十分です。感覚としては、新学期に新しい同級生の前で自己紹介する感じです。
取捨選択の基準は「それに対してして欲しいことがあるか?」です。
例では「自分の説明」と「やって欲しいこと」が対になるように書いていますが、これはClaudeへの指示はすべての会話に適用される“汎用的な要求”だからです。
それ自体が長いと、回答に時間がかかったり、混乱してしまったりすることもあるので、説明と要求を短い表現の中でまとめる必要があるのです。
3. 「使う言葉」や「特定の回答の仕方」も指定できる
「使う言葉」についてはかなり細かく調整してくれます。
たとえば、例だと2行目、「言語」の項目では「日本語ネイティブなんだけど、英語を勉強してるから基本的には英語で回答して欲しい」とし、「自分の英語にまちがっていることがあったら指摘して欲しい」とも伝えています。
ここまで細かいオーダーでもきちんと反映されます。
誤った英語で質問した際に、指示通りに指摘してくれているところ。Image: かみやまたくみClaudeへの指示では「どういう言葉で話すか」や「特定の条件で述べて欲しいこと」は当然、指定できます。関西弁やずんだもん調などの親しみやすい方言や口調を指定することもできます。
Claudeに守って欲しいことを絞って伝えよう
まとめると、Claudeへの指示は以下を念頭に置いて書くとうまくいきやすいと思います。
・Claudeへの指示は「Claudeが常に考慮すべきユーザーからの要求」
・話題に応じて簡単に語ってもらうか、ディープに語ってもらうかを調整できる
・使用言語や口調(文体)を指定できる
・可能な限り短く書く(必要のないディテールは書かない)
「短く書いて大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。
というのも、Claudeには「記憶」という機能があり、会話を繰り返すにつれて「大事そうなユーザーの情報」が蓄積されていきます。自分の場合だと、使っているPCが何かとか、新しく買おうとしている自転車はこのへん、みたいな情報が記録されていました。
細かいところは使っていくうちに理解していくので、Claudeへの指示は「回答の大方針」に絞りましょう、ということですね。
Source: Anthropic