中国、EU向けレアアース輸出の承認迅速化へ
中国商務省は7日、欧州連合(EU)企業に対するレアアース(希土類)輸出について、審査と承認を迅速化する意向を示した。写真は内モンゴル自治区のバヤン鉱区で2011年7月撮影。提供写真(2025年 ロイター)
[上海 7日 ロイター] - 中国商務省は7日、欧州連合(EU)企業に対するレアアース(希土類)輸出について、審査と承認を迅速化する意向を示した。
EU産ブランデーの輸入に関する調査についても7月5日までに結論を出す。
中国製EV(電気自動車)の対EU輸出については、最低価格設定を巡る中国とEUの協議が最終段階に入ったが、双方の取り組みがまだ必要だとの認識を示した。
同省の声明によると、王文濤商務相とセフコビッチ欧州委員(通商担当)が3日、この一連の問題をパリで協議。交渉が進展していることが浮き彫りとなった。
中国は4月、レアアース磁石など一部の重要鉱物類の輸出停止を決定。世界各地の自動車や航空宇宙、半導体、防衛といった産業が構築しているサプライチェーン(供給網)の中枢を揺るがした。 もっと見る
商務省は、中国がEUの懸念を非常に重視しており「承認手続きを迅速化するため、一定の基準を満たした申請について簡易通関ルートを設定する意向だ」と表明した。
同省は7日遅く発表した別の声明で、ロボット工学やEVなどの分野でレアアースの需要が高まっていることを踏まえ、レアアースの輸出管理について関係国との意思疎通と対話をさらに強化する意向も示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
Brenda Goh is Reuters’ Shanghai bureau chief and oversees coverage of corporates in China. Brenda joined Reuters as a trainee in London in 2010 and has reported stories from over a dozen countries.