ロシア外相、欧州部隊による平和維持活動に「断固として」反対
Bloomberg News
- 欧州軍駐留は「NATO加盟国が露骨にロシアの戦争に関与」と指摘
- マクロン仏大統領、スターマー英首相は欧州有志連合を呼びかけ
ロシアのラブロフ外相は6日、欧州の部隊によるウクライナでの平和維持活動を認めるいかなる合意にも「断固として」反対すると述べた。
ラブロフ氏はモスクワでの記者会見で「われわれには妥協の余地はない」とし、ウクライナに欧州軍が駐留することは、「北大西洋条約機構(NATO)加盟国が、露骨にロシアとの戦争に関与していることを意味する。これは許されることではない」と述べた。
フランスのマクロン大統領、英国のスターマー首相は、航空・海上作戦、エネルギーインフラを対象としたウクライナとロシアの1カ月の停戦を提案している。マクロン氏は、その後第2段階として部隊を展開する可能性があるとしている。一方、スターマー氏は2日に開かれた欧州首脳の会合で、ウクライナでの平和維持活動に参加する「有志連合」の結成について演説した。
欧州連合(EU)首脳は6日にブリュッセルでウクライナと、域内の防衛支出に関する緊急首脳会議を開く。米国のトランプ大統領はウクライナの停戦を望むと発言しているが、ロシアはウクライナ東部の戦線に沿って徐々に進軍しており、戦闘を停止する意向は示していない。
ラブロフ氏は、マクロン氏が5日のテレビ演説で、欧国の核抑止力を欧州同盟国の防衛に活用することについて協議に入るとの考えを述べたことを受け、同氏をナポレオンやヒトラーになぞらえ、「ロシアと戦おうとしている」と非難した。
原題:Russia’s Lavrov Rejects Compromise on European Troops in Ukraine(抜粋)
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