“顔の腫れ”に“視力低下”のおそれも…増加する「副鼻腔炎」 花粉のピークが過ぎた季節に注意したい“鼻トラブル”【Nスタ解説】

寒暖差の大きい季節、鼻づまりや頭痛を引き起こす「副鼻腔炎」に注意が必要です。さらに、これからの季節、寒暖差以外にも、エアコンなどで引き起こされる“鼻トラブル”がありました。

寒暖差やエアコンの使用「副鼻腔炎」に注意

井上貴博キャスター:風邪などによって鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起きる「副鼻腔炎」の患者が増加しているそうです。

「副鼻腔炎」の主な症状は▼鼻水・鼻づまり 、▼頭痛 、▼後鼻漏(こうびろう・鼻水がのどに流れる)、▼嗅覚障害(匂いが分からない)などがあります。

副鼻腔炎が悪化するとさらに深刻な症状が起きるそうです。

サンドウィッチマンの富澤たけしさんも副鼻腔炎になり、悪化しました。顔が腫れ、医師が診ても重い症状となりました。また悪化すると、目のまわりまで炎症がひろがり、目が痛くなったり、視力低下の可能性もあります。

慶友銀座クリニックの大場俊彦院長によりますと、「(受診の目安は)『頬の痛み』『黄色い鼻水』などの症状がある場合は早めに受診を」とはなしています。

山形純菜キャスター:私は小さい頃からアレルギー性鼻炎で、副鼻腔の方に膿がたまりやすいのですが、以前、後鼻漏で声帯に炎症が起きて声が出なくなってしまい、鼻うがいで処置をするなどしました。

これから注意“鼻トラブル” 原因と対処法は

井上キャスター:花粉のピークを過ぎても“鼻トラブル”には注意が必要です。慶友銀座クリニックの大場院長に原因と対処法を聞きました。

【原因】<寒暖差>朝と昼の気温差(目安7℃以上)で鼻の血管が収縮・拡張し鼻水が出やすくなる<エアコン>

ほこりやカビなどによるアレルギー症状が、鼻水・鼻づまりなどの原因に

【鼻水は止めた方がいい?】鼻水はなるべく出した方が良い。鼻水をすすると耳と鼻をつなぐ『耳管』を痛める可能性も

【正しい鼻水のかみ方は?】勢いよく力任せにかむと耳を圧迫し『中耳炎』などの原因となるので注意

片方ずつゆっくり複数回に分け、鼻づまりなどでかみにくい時は『蒸しタオル』や『お風呂』などで鼻を温めると血行がよくなり鼻水が出やすくなる

【ティッシュを鼻に詰めるのは?】推奨はできません。逆効果の可能性も。ティッシュを詰めると体は“異物”と認識して余計に鼻水が出る可能性も

【くしゃみの瞬間 鼻をつまむのは?】絶対にNG。耳を圧迫し『中耳炎』や『鼓膜損傷』などのおそれも================<プロフィール>三宅香帆さん文芸評論家 31歳

著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」で「新書大賞2025」受賞

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