真夏の絶景「ひまわり畑」180万本が“全滅” 防犯カメラに食い荒らすシカ 恒例のまつりは中止視野 福島・郡山布引風の高原
一面が黄色に染まる真夏の絶景“ヒマワリ畑”。 太陽に向かって一斉に咲き誇る姿は、まさに圧巻。 しかし、2026年は光景が激変したのです。 毎年、多くの観光客でにぎわうヒマワリの名所で何が起こっているのでしょうか。 取材班が向かったのは、福島県にある「郡山布引風の高原」。 標高約1000メートルにある高原の頂上は、毎年8月中旬ごろになると、白い風車のもと180万本のヒマワリが見渡す限りに咲き誇る絶景スポットとして人気を集めています。 しかし、この絶景に異変が起きたのです。 郡山湖南まつり実行委員会 副実行委員長・村松千尋さん: ここから見える360度全部ヒマワリ畑の予定地。ヒマワリはもう咲かない。こんな状態で全滅に近い。 大輪の花を咲かせるはずのヒマワリは一輪も咲いていません。 約500万円かけて作った畑は、ほぼ全滅。 ヒマワリ畑を荒らした犯人の姿が防犯カメラに映し出されていました。 畑に侵入していたのは、シカ。 もぐもぐと口を動かし、食い荒らしていたのです。 カメラの前のシカはみるみるうちに増えていき、全部で6頭が畑に出没しました。 ヒマワリが咲かないことで、8月23日に行われる予定だった毎年恒例の「郡山布引風の高原まつり」は開催が危ぶまれる事態に陥っています。 シカの食害は他にも。 近くにある畑では、葉っぱをシカに食べられた影響で約500本のダイコンの生育が遅れ、売り物にならなくなってしまいました。 シカの食害にあった農家: 順調なダイコンは本来このぐらいの大きさになってなくてはいけない。シカが食べてこういうふうに大きい葉がなくなり、芯だけ残る状態に…。今年は(シカの食害が)特にひどい。 ヒマワリ畑に現れるのは、シカだけではありません。 周辺では、クマも目撃されているといいます。 祭りの実行委員会は、クマとシカの“ダブルパンチ”に頭を抱えています。 郡山湖南まつり実行委員会 副実行委員長・村松千尋さん: ヒマワリのイベントは十何年やってますが、広範囲に食害になったのは初めて。ヒマワリがない高原で(まつりを)やっても意味がないということで、まあ…中止も視野に検討している。 クマとシカの出没が相次ぐヒマワリ畑。 専門家は、クマとシカが山で食べ物を奪い合い、エサがなくなったため里山に下りてきているのではないかと指摘しています。 岩手大学・山内貴義准教授: いろんな動物が(山のエサを)競合してしまうので、本来のクマの動きが変わってしまう。里に降りてきやすい状況になっている。クマが最近、街中に出てくる要因ではないか。