スーパーGT第1戦岡山でクラッシュしたKeePer の石浦宏明に怪我はなし「クラッシュした2台、チームに申し訳ない」

Ryuji Hirano / autosport web

 4月13日、岡山県の岡山国際サーキットで行われたスーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』の決勝レースは、ウエットでのセーフティカー(SC)スタートとなったが、SC退去後の5周目、1コーナー立ち上がりで多重クラッシュが発生した。激しいアクシデントに見舞われたKeePer CERUMO GR Supraの石浦宏明だが、怪我はなくピットに戻っている。

 朝から雨が降り続き、ウエットのなかスタートしたスーパーGT第1戦岡山の決勝レース。セーフティカースタートの後、5周目にSCが退去することになったが、直後の1コーナー立ち上がりで、6番手からスタートしたKeePer CERUMO GR Supraがスピン。8番手スタートのARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16、さらに9番手スタートのTRS IMPUL with SDG Zが立て続けにヒットする多重クラッシュとなってしまった。

 コースにはふたたびSCが入り、このアクシデント処理のため赤旗中断となった。KeePer CERUMO GR Supraは左右のドアを失うなど激しいダメージを受けており、ドライブしていた石浦の怪我も心配されたが、メディカルセンターに搬送された後チェックを受け、怪我なくピットに戻っている。

「身体は大丈夫だったのですが、Gセンサーが動いてしまっていたので、メディカルの皆さんの指示に従いクルマを降りず、検査をしてもらいました。いまはなんともありません」と石浦は無事を報告した。

 セーフティカー明けの状況について、石浦は「天候が回復していく方向だったのでウォームアップで履いていたタイヤよりも硬めのウエットタイヤを選んでいました。SCランで自分なりにタイヤを温めたつもりだったのですが、1コーナーの立ち上がりでフロントに対し、思ったよりもリヤがグリップしていない状況でした。判断を誤り、自分のミスでハーフスピンで戻せると思ったのですが、回ってしまいました」と説明した。

「スピンに陥ったときに、うしろにいたのは(MOTUL AUTECH Z)の千代(勝正)選手だったと思うのですが、正面に向き合う状況になってしまいました。もちろんその後もクルマがたくさん来るのは分かっていたので、自分としてはコース外に逃げるつもりで避けたところ、自分からは見えていない角度に16号車がおり、巻き込んでしまいました」

「完全に自分のミスで、他のクルマを巻き込んでしまったので、チームにも申し訳なかったですし、巻き込んでしまった2台のチームにも本当に申し訳ない気持ちです」

 KeePer CERUMO GR Supraは第1戦の走り出しではあまり良い感触ではなかったものの、公式予選ではセットアップ変更で大きくポテンシャルを上げ、6番手につけていただけに悔しいクラッシュとなってしまった。まずは怪我がなかったことが何よりだったが、石浦自身はやはり暗い表情だった。

「怪我はありませんでしたが、クルマはかなり壊れてしまっています。次の第2戦まで間隔が短いので、チームのみんなにも申し訳なく思っています。次戦で挽回するしかないので、第2戦富士で良い結果が出せるように頑張っていきたいと思います」

石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)/2025スーパーGT第1戦岡山

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