リスクオフの米ドル高は続かず、一番弱い円に対してもドル買いをおすすめできない。日本の当局による為替介入は本日でもおかしくない状況!? 歴史的な修正は近いか

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イラン戦争で米ドルの信頼は著しく毀損。ドルインデックスの上値余地は限定的で、ユーロ/米ドルは押し目買いの好機!

 中東有事は続いている。トランプ氏が仕掛けたイラン戦争は、今のところ戦略的な目標を何ひとつ達成しておらず、泥沼化していく様子を見せている。

 ゆえに、短期スパンではイラン情勢次第の米ドル買いが続くかもしれないが、中長期スパンではむしろその逆となり、米ドルは売られやすいかと思う。

 なにしろ、イラン政権を倒せず、かつ戦略目標を達成できないなら、トランプ氏はまさに「いらん戦争」を仕掛けたことになる。米国の威信が無傷でいられるわけがなく、米ドルへの信頼も著しく毀損されるかと思われる。特にイスラエルと対立する湾岸諸国の米ドル資産離れがますます進行しやすく、複雑な利害関係がさらに混迷を深め、中東有事が永遠に終わらない恐れが大きい

 したがって、ドルインデックスはまた戻してきたが、上値余地が限定されるかと推測できる。99前半~後半は強いレジスタンスゾーンと化し、何らかの材料があって大きく跳んでも、日足における「ダブルトップ」の構造を打破できないとみる。

ドルインデックス 日足

(出所:TradingView

 ゆえに、先週末(2026年4月17日)から反落してきたユーロ/米ドルは、そろそろサポートゾーンに差し掛かり、また押し目買いの好機と見なされるべきだろう。3月安値を再度大きく割り込んでいくのは、ハードルが高いとみる。

ユーロ/米ドル 日足

(出所:ゴールデンウェイ・ジャパン)

 なにしろ、株式市場は大きく上昇している。日米ともに史上最高値を更新していることは、いわゆる「中東有事」という目先の材料を消化済みであるというほかあるまい。

 ユーロをはじめ、主要外貨の3月安値が再度割り込まれることがあるとすれば、それは大きなリスクオフの材料の浮上なしでは難しいのではないだろうか。要するに、株高をリスクオンと解釈する一方、米ドル高の可能性をリスクオフと解釈するのはロジック的な矛盾がある。

有事が続くほど「米ドル売り」に。市場は有事に慣れてきた

 と言っても、前述のように、中東有事がなくなったわけではない。むしろ、その逆だと思う。

 すなわち、イラン戦争をはじめ、中東事情がますます複雑になり、また軋轢や紛争が泥沼化していくとみる。しかし、戦争がすでに仕掛けられた以上、何らかのサプライズなしではリスクオフの米ドル高は続かないはずだ。

 俗な言い方をすれば、要するに市場は慣れてきた。慣れてきたからこそ、米ドルの真価が問われる。有事の米ドル買いは、その初動段階において大きな成果があったとしても、有事が続けば続くほどその効果が低下していき、やがて反対の効果を示すかとみる。

 それはほかならぬ、有事が続く場合の米ドル売りだ。

 だからこそ、ユーロをはじめ、主要外貨は米ドルに対して底堅く推移していくだろう。3月安値を再度割り込むには、何らかの大きなサプライズなしでは無理だと思う。

 ちなみに、トランプ氏は最後までTACO、すなわちスタンスを転換して、事実上の軍事作戦を終了する可能性が大きい。彼の話は二転三転して、まだ最後にならないとわからないが、最近の発言から考えると、どうやらこのまま停戦されるようだ。まったくあきれるところだが、トランプ氏であるだけに、あり得るというか、そのほうがむしろ当然のなりゆきだと思う。冒頭でも話したように、最初から「いらん戦争」だったからこそ、ろくな結果にならないのが歴史的な宿命でもある。

主要外貨の中で一番弱い円だが、本日当局の介入があってもおかしくない!?

 主要外貨のうち、円は相変わらず一番弱い。しかし、そろそろ歴史的な修正がくるともみている。片山財務相が繰り返し投機筋を牽制し、休日でも米国と連携して介入を辞さないと言っているから、軽視すべきではない。この意味合いにおいても、当局が一度介入しないと投機筋も諦めないから、そろそろ介入もありえると思う。

米ドル/円 日足

(出所:ゴールデンウェイ・ジャパン)

 したがって、一番弱い円に対しても米ドル買いをおすすめできない。また、相場の内部構造からみる場合、仮に本日(4月24日)介入があってもおかしくないというか、むしろ相場のリズムにあっている。そのあたりの話はまた次回、市況はいかに。

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