燃油不足で旬の「春シラス」漁ピンチ 混乱続く中東情勢…各地でGWの観光に打撃
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影響が長期化している中東情勢。ホルムズ海峡をめぐる混乱は、間もなく始まるゴールデンウィークにも、暗い影を落としています。(4月25日OA「サタデーステーション」)
イラン側が「前向きな姿勢」
日本時間25日未明、アラグチ外相率いるイランの代表団がパキスタンに入りました。ロイター通信によると、アラグチ外相は、アメリカとの協議における、イラン側の提案について仲介役のパキスタン側と話し合うということです。その後、パキスタンがアメリカ側へ伝えるとしています。
一方のアメリカ代表団は、25日にパキスタンに向かうとしています。
イラン側が示しているという“前向きな姿勢”とは。ホワイトハウスに独自の人脈を持つ、明海大学の小谷教授に聞きました。
ホルムズ海峡が実質的に封鎖されて、間もなく2カ月。状況は悪化しているように見えます。イラン国営放送が24日に放送した映像では、2隻のコンテナ船が、イラン側の許可なくホルムズ海峡に進入しようとしたとして、革命防衛隊が「拿捕」したと伝えました。
海峡に関する不安は、他にもあります。機雷です。ワシントン・ポストは、国防総省が21日、イランがホルムズ海峡周辺に、機雷を20個以上敷設した可能性や、その除去には6カ月かかる可能性などを議会に報告したと伝えました。もしそうだとすると、海峡を通れるようになるのはかなり先になりそうです。
その影響が、ゴールデンウィークを迎える日本各地へもじわじわと広がり続けています。日本有数のシラスの産地、静岡県の漁港では、燃料不足が貴重な観光資源を直撃していました。
現在は、残っている燃料を長くもたせるために、1回の給油量に制限を設け、漁を続けている状態だといいます。そのため。
毎年1万人ほどが訪れるというゴールデンウィーク中の朝市。とれたての生シラスを求めて大行列ができるほど目玉の「生シラスの販売」ですが、今年は燃料の確保が難しいなどとして、中止することが決まりました。
湘南シラスが有名な神奈川県では。
名物のシラスを求め行列ができていました。
生シラスを食べたお客さん「おいしい!」
ゴールデンウィークは稼ぎ時ですが、今年は不漁でもあるといいます。
サタデーステーションはお店に出されていたこのシラスをまさに今朝、獲りに出た船に同行させてもらいました。船を走らせていると…
シラスがいる位置に向かい、おろした網を引っぱり揚げます。
きょうは今シーズンで一番とれたというシラス。ただ頭をよぎるのは、高騰する燃料費のことです。
スピードはなるべく落として走行。シラスが確保できた日は燃料の消費を減らすため短時間で切り上げるよう節約しているといいます。こうした負担を強いられる漁業の現場に対しては、農水省も十分な燃料が回るよう調査の意向を示しています。
臨時休業を迫られていたのは、兵庫県の温泉施設です。
温泉を温めるためのボイラーに欠かせないのが「重油」。先月初旬に1リットル80円ほどだった値段は、数週間後には160円近くなったと言いますが。
こちらの温泉が必要としていた量の重油が入って来なくなったため、3月28日から休業しています。そのため営業日を減らし、風呂の温度も2℃ほど下げるなど対策をして1カ月あたりの重油の使用量を3割程削減。来週4月29日からの再開を予定しています。