【北陸新幹線】敦賀駅のホームで「駅弁自販機」を発見! 福井名物「越前かにめし」のクオリティが駅弁の域を超越していた
2024年3月に北陸新幹線の金沢~敦賀駅間の開業によって、東京から福井まで乗り換えなしでアクセスできるようになった。東京〜福井間は最速で2時間51分、敦賀駅まで行くと3時間8分。東京方面から北陸がぐっと身近になったものだ。
そんなわけで先日、敦賀まで行ってきたのだが、敦賀駅から東京方面に帰る際に駅ホームで「駅弁自販機」を発見! おかげでご当地駅弁を食べながら帰ることができたので皆さんにも情報共有しておきたい。
・駅弁自販機
まずなんと言っても「最新の北陸新幹線」と「昭和の香りが漂う駅弁」という組み合わせがユニークではなかろうか。駅弁自販機は11番線・12番線ホームの5号車付近に設置されていた。
黒ベースに赤いカニと白い新幹線。ただの自販機ではなくしっかり “旅の特別感” が感じられるデザインである。福井といえばやはりカニ。手軽に利用できる自販機とはいえ、これは外せないだろう。そういえばカニは食べていなかった。
・2種類
というわけで、カニを食べるのは確定。ちなみに駅弁は「焼鯖寿し(1400円)」と「越前かにめし(1550円)」の2種類。旅の特別感を感じている真っ最中だったので即購入したものの、振り返ってみると、どちらも高級な部類に入る弁当である。
これが旅の特別感。
タッ……
1550円で購入した「越前かにめし」は缶ジュースのようにゴトンを落とされることなく、非常にゆっくりと、マシンが丁寧に取り出し口へと運んでいた。さすが1550円、セレブが利用する自販機は商品の扱いが別格である。
・越前かにめし
調べたところ、越前かにめしは昭和36年2月に販売開始した歴史ある駅弁らしい。言われてみると、パッケージにはレジェンドの風格が漂っている。非常に上品だ。
真っ赤なカニカラーに白文字で「越前かにめし」、そして金色のカニ……福井の良さが詰まりまくっている。この弁当を持つことが、ある種のステータスと言っても過言ではない。ひと目で分かる駅弁ですからね。他とはオーラが違いますよ。
車窓に流れる北陸の景色を眺めながら全国を代表するカニ駅弁をいただきます。
珍味として知られるズワイガニの雌(せいこがに)の卵巣やミソをほぐして炊き込んだご飯の上に、カニの抜き身をトッピング。見た目も香りも最高だ。駅弁の枠を超えている……!
言葉はいらない美味しさ。カニの身はしっとりふわふわで、甘みと旨みがギュッと詰まっている。ひたすらカニを頬張るという贅沢を味わいながら東京方面へ。とても贅沢な移動時間だった。
この完成度の高さは駅弁最高峰と言っていいだろう。駅ホームの自販機で買えるのはヤバい。越前ガニをこれだけ贅沢に、しかも手軽に楽しみたいなら駅弁一択かも。もちろん自販機以外でも買えるので機会があればぜひ手に取ってみてほしい。