トランプ大統領の移民政策めぐり 拘束・失業…危機感募らす人々の「不安」、国境を変えた“トランプの壁”に「感謝」 それぞれの思いは
トランプ大統領の2年間の通信簿ともいわれるアメリカの中間選挙まで1か月となりました。強硬な移民政策をめぐり、「不安」を抱く人と「感謝」する人、それぞれの思いを取材しました。
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テキサス州で先月、ICE=移民税関捜査局の捜査官がベネズエラ国籍の男性を銃撃しました。
男性は背中に銃弾が残ったまま手錠をかけられ、拘束されました。
事件後、周辺では抗議デモが活発化し、トランプ政権を批判する声が上がっています。
■移民対策で「収容施設入れられる可能性」
日テレNEWS NNNトランプ大統領
「我が国の不法移民の数は記録上、過去最低の水準となっている」
就任以来、トランプ大統領は移民対策を強く進めてきました。
その政策に翻弄されていたのは、カリフォルニア州に住むメキシコ国籍のクラウディアさん(30)です。
メキシコ国籍・クラウディアさん(30)
「(今は)必要がなければ外に出ないようにしている。自分に何の非もないのに収容施設に入れられる可能性があるのは本当に怖い」
恐怖を抱えながら生活を送っていました。
■「DACA」利用も…就労許可切れ職失う
日テレNEWS NNN4歳の頃、メキシコからアメリカに渡ったクラウディアさんは、現在、DACAと呼ばれる制度を利用。幼少期に渡米した人の強制退去を猶予し、就労を認める制度です。
しかし、今回、更新手続きが長期化しています。就労許可も切れ、職を失いました。
メキシコ国籍・クラウディアさん(30)
「(生活は)完全に変わってしまった。これまで一度も失業したことがなかった」
クラウディアさんは、移民政策の行方に危機感を募らせています。
メキシコ国籍・クラウディアさん(30)
「DACAは働くこと、学ぶこと、人生を改善することを何十万人にも可能にしてきた。私はそれこそがアメリカだと思っていた」
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日テレNEWS NNN調査では、移民政策について「支持しない」と答えた人が55%に上る一方、「支持する」と答えた人も36%に上り、根強い支持を集めています。
■国境…以前は密売人の“通行ルート”に
日テレNEWS NNNその政策を支持する人の一人、メキシコとの国境近くで牧場を経営するジム・チルトンさん(87)です。
牧場経営 ジム・チルトンさん(87)
「以前は不法入国者がフェンスを壊して牧場を通っていた」
国境は、以前は不法に入国した麻薬の密売人などの“通行ルート”になっていたといいます。
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日テレNEWS NNN山田元気記者(NNNトゥーソン)
「こちらにはトランプ大統領が第一次政権の際に設置した、いわゆる“トランプの壁”が見渡す限り、続いています。ただ、この場所を最後に、途絶えてしまっています」
バイデン政権によって“壁”の建設は中止されたものの、第二次トランプ政権は軍を配備するなど国境での取り締まりを強化しました。
■不法入国者の越境が激減…「ありがとう」
日テレNEWS NNN不法入国者の越境は、2024年のおよそ160万人から2025年にはおよそ18万人に激減しました。
牧場経営 ジム・チルトンさん(87)
「もう人々が私の牧場を通り抜けることもない。素晴らしい。ありがとう、トランプ大統領」
中間選挙を前に、移民政策をめぐる分断が深まっています。