サインツを襲った“ビニール珍事”でウィリアムズに処分、F1カタールGP予選で赤旗中断
カルロス・サインツ(ウィリアムズ)にとって、2025年F1第23戦カタールGPの予選は「ビニール」に翻弄される奇妙なセッションとなった。Q3のアタックに向かう際、ガレージの床に貼られたステッカーがリアタイヤに巻き付き、チームに5,000ユーロ(約90万円)の罰金が科された。
異物と共にガレージアウト、車体は損傷
問題はQ3のコースイン直後に発生した。ビニールが張り付いた右リアのみトラクションがかからない状況に直面し、サインツはピットアウト直後から挙動を乱していた。
スチュワードによると、チームが今シーズン中盤から使用しているガレージ床面のステッカーが剥がれ、それがタイヤに付着してしまったという。
Alex and Carlos head out the garage to join the queue in the pit lane 🚦 pic.twitter.com/IS1dQeugWG
— Atlassian Williams Racing (@WilliamsRacing) November 29, 2025
サインツは当時の混乱を次のように振り返る。
「ピットを出た時にビニールを拾ってしまったみたいで、それがタイヤに丸ごとくっついちゃったんだ。振り落とすのに4〜5コーナーかかったよ」
「そのビニールのせいでボディワークがダメージを受けたみたいだけど、チームが直してくれた。基本的には、その上から別のビニールを貼っただけだけどね」
「ダウンフォースが低下したのかどうかは分からない。今からデブリーフで確認することになるけど。ただ、Q3が始まったところでこんなトラブルを抱えるのは理想的じゃない。プレッシャーは増えるし、あちこち混乱するし。それでも何とか立て直せたけど」
コース上に落ちたビニールを回収するため、セッションは一時赤旗中断となった。
デレク・ワーウィックを含む4名のスチュワードは、セッション後の調査とチームからの聴取を経て、ウィリアムズに5,000ユーロの罰金を科す決定を下した。
「これまで剥がれるトラブルはなかった」とのチーム側の主張を認めつつも、「ドライバーはクルマのコントロールに苦労しており、安全でない状況だった」としてアンセーフ・リリースと認定した。
ドタバタ劇はあったものの、サインツは同郷の先輩フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を抑え、7番グリッドを確保した。決勝に向けては、6番グリッドからスタートするアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)をライバルに位置づける。
「狙うとしたらアイザックだと思う。今日は彼の方がコンマ1秒速かったけど、レースペースでは少し巻き返せるはずだ。かなり接近した戦いになるだろうし、基本的にはどちらが先にターン1に飛び込むかで決まるかもしれない。ただ2ストップになるだろうから、ピットストップのタイミングも重要だ」
2025年F1カタールGP予選では、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がスプリント予選に続いてポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月30日(日)25時にフォーメーションラップが開始され、1周5419mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。